要望を無視するCMクリエイターたち(その4)

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ビジネス・マーケティング
前回の続きです。
スポンサーの意向を無視して勝手な絵コンテを提出した大物CMクリエイター。さらに、あろうことかアフリカ出張中に下請けのCM制作会社のスタッフにプランを考えさせた大物CMクリエイター。
スポンサーは激怒し、二人ともクビに!
大手広告代理店のプロデューサーはオロオロするばかり…

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「二人もクビにされて、どうしたらいいですか?」

「僕がやります。実際に考え、絵コンテを書いた下請け制作会社のスタッフを全員集めてください」と言うと、数日後に10人くらいの制作会社のスタッフが会議室に集まりました。彼らは、「今までスポンサーさんから指示されて、CMを制作したことはありません」と動揺し、緊張した面持ちです。

そこで私は、企画脚本の大幅な修正をスタッフ全員に指示しました。
企画は私が考えました。
「渡辺謙さんの良さをいちばん出すには、『TED』のようなステージでプレゼンテーションをするストーリーがいい。渡辺謙さんの迫力がテレビの向こうでCMを見る人に伝わるはずです。脚本のテーマはもちろん『怒り』。セリフは、商品の機能と商品名を渡辺謙さんと菊川怜さんに言ってもらいます。簡潔に、商品と機能以外余計な言葉は、極力除いてください。いわゆるイメージCMではなく、ストレートトークのCMにしたい!」とプレゼンしたところ、彼らは緊張しながらも、「やってみます」と言ってくれました。
手応えを感じた私は、彼らのCM案が出てくるのを楽しみにしていました。

ー今回はここまでー

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一流のCMクリエイターが二人もクビになった後に集められたのは、なんと下請け制作会社のスタッフたち。
普通はこんなことありえませんが…

さあ、いったいどうなったのでしょう?
彼らは、スポンサーが満足するTVCM案を完成させることはできたのでしょうか?

ー続くー
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