ヌーブラ撮影秘話

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美容・ファッション
先日、ある企業系のドキュメンタリー番組に出演していたのはある眼鏡チェーンの創業者。

その方がかけていたのが、耳にかけるフレームがない、鼻だけで止まる眼鏡。

その鼻に当たる部分に「ヌーブラ」と同じ素材が使われているという話をしており、数年前の仕事を思い出しました。

それは、フジテレビ朝のワイドショー内で放送された「ヌーブラ」の宣伝インフォマーシャル。いわゆる「テレビショッピング」です。

僕はその演出を担当したのですが、撮影が大変でした。

1日目)

実際にヌーブラの装着方法を紹介するというシーン。
モデルはロシア人女性。
基本的につけ方は簡単なのですが、それを映像的にはスムーズに、しかも美しく装着しなければいけません。

1)片方ずつ胸にあてる
2)フロントホックをかける
3)両手で形を整える
4)で、両手を離すと綺麗に装着されている。

これだけなのですが、パッ・パッ・サッ! ホラこんなに簡単です!
とはいかないのです。

まず、モデルさんはその時がヌーブラ初体験。
まあ、普通のCMとかなら、事前にモデルに渡しておき、慣れさせておいて、しかも細かなレクチャーとかもするのでしょうが、テレビショッピングでは、そんな予算や時間もとれないんですよ。

だから、決してモデルさんが悪いわけではないのです。
まず、両方のカップを胸に当てた時点で、もうすでに左右の高さや形がずれている。
やり直し...何回も

で、そこをクリアできたらホックをかける。
フロントホックに慣れている女性ならともかく、モデルの彼女は慣れていなかった...

やり直し...

そこもようやくクリアして、両手をブラから離すと、また左右が微妙にズレてしまって。

女性の方ならすぐに想像できるでしょうが、肩紐があって、なおかつホックが後ろのタイプのブラならともかく。
肩紐無し
カップが左右分かれていて、フロントホックのみ。

この不安定さが...

あ、この左右のズレっていうのは、例えば皆さんが自分の部屋で着けて、すぐに服を着てしまうということであれば、何の問題もないレベルですよ。

でも、商品を売ろうという映像で左右がちょっとでもずれていたら...
僕は監督なわけですから、当然、その様子をモニターで食い入るように見ているわけですよ。

女性がブラジャーをつける仕草を...繰り返し・繰り返し。
一歩間違ったらド変態?

で、モデルも徐々に慣れてきたこともあり、ようやくクライアントもOKのテイクが撮れ、その日の「装着編」は終了。


2日目)

翌日、ハウススタジオ(いわゆる普通の家)で、シャツを身に着けた状態の撮影をしました。

ヌーブラの上に白のTシャツやブラウスを着た状態で、カーテンを開けたりキッチンでの作業、掃除など、要は「締め付け感がなく、しかも動きやすい」
というアピールの映像。

こちらは問題なく撮れました。

実際に、Tシャツ越しの胸元は自然ですごくきれいに見えました。
また、薄手のブラウスなどでは、結構ブラの柄が透けて見えてしまい、男として目のやり場に困るということがありますが、(見てんじゃん!)
ヌーブラだとそんな問題なし。

とにかく大変疲れた撮影でした。
編集もエフェクトを多用したため、徹夜でした〜(苦笑)
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