小説の基礎レクチャー(※有料記事)

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ひびき遊
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ライトノベル作家・専門学校現役講師のひびき遊です。


お待たせしました。
有料ブログにて、「小説の基礎」を販売いたします。

基本的にひびきが専門学校・ココナラ添削にて、指南している内容をまとめたものです。
なので、すでに添削指導を受けた方は「重複」するので、購入する必要はありません。
課題を通して、その人の理解度に合わせて、より細やかに教えているとおりのものですね。

また、「書籍化をした商業作家」さんが買うものでもありません。
「それくらい本を出すなら普通なのでは?」ということを、ひびきが言語化して解説しているだけですね。

――ただし、この「小説の基礎」が「どうしても知りたい」「なにがいったいコツなのか理解したい」人は、かなりいます。
そういった人のために、価格ぶんの中身に仕上げました。
(※トータル15000字以上となっております……!)


まずは「無料公開ぶん」として、小説の基本ルールについて触れておきますね。


▼▼▼小説の基本作法▼▼▼

こちらは「商業」における、昔からの小説のルールです。
あまりにも基本なので、ひびきが書くまでもないのですが、前提としてまとめますね。

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※「もうわかっている」という人は、読み飛ばしてOKです。
購入後、有料部分から目を通してください。その程度のものですね。
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①地の文の書き始めは、必ず「1文字下げて」書く。


……普通に小説を読んでいれば、当たり前にやられていることですね。
ただし、web上の小説サイトで書いている人の中には、「1文字目から書く」クセがついている人がいます。

サイトによっては「自動処理で、後から地の文のアタマを1文字あける」という機能も、あったと思います。そういうのに頼ってもよいでしょう。

②台詞の書き始めは、必ず「1文字目から」書く。


こちらも、当たり前ですね。
①と②について、軽くサンプル文章を書きましょうか。

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 つまり、←このように地の文は「1文字」を空白にしてから書きます。
「そして台詞はこのように、←空白をあけずに書き始める」
 こういった形ですね。
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③台詞は「」でくくる。


これも、改めて書くまでもないのですが、一応。
ちなみに『』は、普通の台詞と使い分けるとよいでしょう。

ひびきは『電話や通信の声』や、『デジタル音声』などに使用しています。
また、回想シーンでの台詞を思い出すときに、「」ではなく『』で「より強調」させています。
あくまで一例ですが、このようにいろんな使い方が可能ですね。

④考えていることを台詞的に使いたいなら、()で書く。


これは、書き手のスタイルにもよるのですが。
地の文の中に、キャラの思考を混ぜる場合には、()を使って書く人もいますね。

どちらでも、「自分の文体に合う」方を選ぶとよいでしょう。
()を使うと「漫画的な軽さ」が出ます。
そういったテイストがプラスになる作品もあれば、使わない方がよいパターンもある、ということですね。


⑤台詞内では、最後の句点『。』は不要。


これは、どういうことかというと。
普通に国語の教科書では、「こんな感じに台詞内のラストに句点を使う。」のが普通でだったはずです。
読書感想文で、400字詰め原稿用紙にて、そうした形式を使った人も多かったでしょう。

しかし小説では「このように、台詞の最後に句点は必要ない」です。

単純に「いちいち句点があると、大量に文章を読むときに鬱陶しい・悪目立ちする」「句点ひとつで行数が増える場合もあり、なるべくページ数を減らしてコストを下げたい出版社的には避けたい」――などの理由からでしょう。

なのですが、そういったルールがもう、商業の世界ではできあがっているので。
小説を書くときには、従うのが妥当です。

……この考え方が、実はポイントになってきます。
「そんな古くさいルールに縛られず、もっと自由に小説を書きたい!」
別に、それでもOKです。

しかし、「守っていても、誰も損をしないルール」なので。

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ときに小説の新人賞では、たくさんの投稿作品を下読みさんがチェックしていきます。
その中で、「面白くて基本ルールを守っているもの」と「面白いけど基本ルールを守ってないもの」があった場合――どちらを選ぶか、もう明白ですよね。

「競い合ったときに、わずかな差で優劣がつく」ことはあります。
なので、ひびきは「守っておいた方がいいですよ」と指南しています。
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⑥!、?の後ろに文章を続ける場合は、基本的に1マス空ける。


「基本的に」と書かせてもらいました。
これは前提として「読みやすさ」を考慮した、処理になります。

どういうことか、比較してみましょう。

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 まずはこちら! このように「!」の直後を1文字ぶんあけています。
 これをくっつけると、どんな文章になるか。
 こうですね!さて、読みやすさはどうでしょう?
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この場合は、空白を作る方が読みやすいですね。

では、逆に「例外」パターンもお見せしましょう。

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 いったいどんなものが?とお思いでしょうが、このような形ですね。
 この場合、「?」の直後に空白はありません。むしろ、繋がっているからこそ一息で読めますね。
 そんなもんかな? と思う人は、別に「?」の後ろに空白をつくってもいいですよ。
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このあたりは「好み」になります。
ただ、「読者にとってどうした方が読みやすいか」で、選んでいいと思います。

困ったときの基準は、作者ではなく「読者」で決めるといいですよ。


⑦!!と!?はそれぞれ半角で1マスに収める。


これは、webからの書籍化が増えた昨今、そこまで言われなくなったものになります。
普通に皆さん、「!!!!!!!!!!!!」とか連続で使いますよね?

ただ、基本ルールとしては「!!」「!?」は半角セットで用います。
単純に「昔の印刷機の都合」というだけ、だとは思いますが。
(※なので、最近はあまり重視されません。「?!」というパターンすら、専用の印刷型をいちいち用意できない、という理由でNGでしたが――今の印刷機では問題ないはずです)

しかし、未だに「ルール」として残っているので、それに倣うのもアリでしょう。覚えておくといいですよ。

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 ちなみにMicrosoftのWordでは、「縦書き」レイアウトの場合、「!!」「!?」と半角にした箇所が「90度横」に倒れます。

これを「縦に起こす」ことは可能なので、こちらにて解説しておきますね。

Word画面内の「ホーム」リボンにある、『←A→』という「拡張書式」をクリックしてください。
その中に「縦中横」というのがあります。
こちらを、起こしたい「!!」「!?」を範囲指定してから適用させると、90度起き上がります。

Wordの縦書き原稿で印刷する――というときに、使ってみてください。
最近はもう、なかなか機会がないかもしれませんが……。
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⑧三点リーダー「……」、ダッシュ「――」は2セットを最小単位として使う。


これは、どういうことかというと。
「…」「―」という形では使用しない、ということですね。

これも最近は、そこまでうるさく言われなくなったとは思います。
漫画ではふきだしのサイズのせいか、よく「…」「―」という短めで使われていますし。

しかし一応、小説での基本は「2セット」で使う、と覚えておきましょう。
もちろん2セットが最少単位なので、その倍数で使うのはOKです。

……(×2)
…………(×4)
………………(×6)

こんな感じですね。ダッシュも同様です。



⑨数字は基本的に漢数字。


これも、最近はそこまでうるさくはないでしょう。
むしろwebでの横書きでは、ローマ数字の12345~で書く方が、読みやすい場合が多いです。

なので、ここは気にしなくてもいいですね。
迷ったときは「とりあえず漢数字にしようか」くらいでよいでしょう。



以上が、小説の基本作法です。

①地の文の書き始めは、必ず「1文字下げて」書く。
②台詞の書き始めは、必ず「1文字目から」書く。
③台詞は「」でくくる。
④考えていることを台詞的に使いたいなら、()で書く。
⑤台詞内では、最後の句点『。』は不要。
⑥!、?の後ろに文章を続ける場合は、基本的に1マス空ける。
⑦!!と!?はそれぞれ半角で1マスに収める。
⑧三点リーダー「……」、ダッシュ「――」は2セットを最小単位として使う。
⑨数字は基本的に漢数字。

たいしたこと書いてないですね(苦笑)。

なので、ここまでが無料公開ぶんとなります。

ただし……「ひびきがどんな解説の仕方をするか」のサンプルでもあります。
有料記事の内容も、これくらいで「どういう理屈でそうなっているのか」くらいは書いていきます。

――逆に言えば、その解説は膨大になります……!
(※有料部分はサンプル文章も含め、11000字オーバーです)

この時点で「もうこれ以上読みたくないな」と思う人は、わざわざ高いお金を払って、購入する必要はありません。

本当に「どうしても、小説の基礎を知りたい」という方だけ、お買い上げいただければと思います……!




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