ライトノベル作家・専門学校現役講師のひびき遊です。
私の指導スタイルは、座学ではありません。
「頭でっかち」になるよりも、「まず書く」のが何よりもよい学びになる、と考えているからです。
なのでココナラでもやっているとおり、「課題を通して小説を書く基礎をレクチャーする」のが基本ですね。
そして専門学校では、毎回のように手を変え品を変え、難易度を変化させて鍛えてもらっているのですが。
……ところが、たまに「こちらがきちんと説明しているのに、その内容を反映できない」という書き手が現れます。
これは単に「聞いてはいるけれど、反映できる筆力がまだない」か、「最初からちゃんと聞いてない」かのどちらかだと思うのですが……。
前者は仕方ありません。
まだまだ成長段階です。手を動かしていくうちに、やがて「ひびきの言ってたことはこれか!」と理解して、追いつくようになるでしょう。
ところが、問題は後者の場合です……。
どうにも私から何度も、同じ内容を繰り返すはめになり――。
「そこは『こうするように』と具体的に指示したけど、なぜ見落とすのだろう?」
と、首を捻るばかりです。
私の指導力不足でしょうか……!?
しかし、実は商業の世界で「使い物になるかどうか」の基準は――この、「オーダーにきちんと応えられるかどうか」にあります。
クリエイターは、担当編集者やクライアントとやり取りして、成果物をオーダーどおりに仕上げていきます。
この段階でうまくいかない場合、普通にトラブルになります;
なので、「ちゃんと話は聞く」「何を求められているか、そのポイントを外さずに反映する」というだけでも、力はあることになります。
いわゆる「修正力」がないと、通用しないのが商業、ということですね。
……まあ、プロはさらに一段階上を目指すわけですが。
オーダーを踏まえて「そこに必ず+αがあるものを返す」と、喜ばれます。
相手も普通にそれを求めている世界です……!
しかし、ひとまずは「指摘のあった箇所を最低限、きっちり直す」までは、できるようになりましょう。
……私の方は学生相手に、もっと具体的に「わかるように」いろいろ、伝えようと思います……orz
(※教える側にできることは、せいぜいそのくらいなので)