おばちゃんの独り言-浮気?ただの秘密?

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コラム
自分より10歳近く年上とつきあっている友達K子。
自分が20歳なら相手は30歳。この段階では全く思わないところだが、
自分が40歳を超えると相手は当然ながら50歳を超えてくる。

付き合い当初は、彼の落ち着いた雰囲気が心地よく、包容力があるように思われ、加えて彼と出かけるときは決して自分が財布を出すことがないという、まるでバブル時代の到来かと思わせる大人ぶりに酔いしれ、何ともいいようのない安心感を感じたという。
が、付き合いも長くなってくると、歳は10歳近く上でも、中身が少々子供じみており、さらにはデリカシーに欠けることもしばしば。
自分には到底まねできない仕事に対する姿勢や、仕事ぶりはリスペクトに値するものの、付き合い当初とは違い、ちょいちょい小さくため息をつくようになったという。


そんなころ、目のまえにぴかぴか、ギラギラ眩しいばかりの新人イケメンが
入社してきた。


さて彼女は…というと、新人たちを教育していくうちに、一人の新人イケメン君を目で追うようになった(秘密1)。若いのに、しっかりした考えをもっており、さらには責任感もあり、仕事もそつなくこなす。そしてなによりさわやかだ。10歳上の彼氏には絶対感じることのない「さわやか」という魔力。

彼女は独身故、彼にすべての行動を把握されているわけではない。
時々さわやか新人君と飲みに行くようになった(秘密2)。もちろん財布をだすのは彼女だ。飲みに行けば様々な話をするわけで、もしかしたら「やっぱ若者だな…ギャップ感じるな」などという負の気持ちが湧くかと思いきや、かなり年上の自分に対し、礼儀をわきまえ、それでいて親しみを込めてくる彼にはキュンキュンが増えていくばかり。
年上の彼から安心感を得ているとしたら、新人イケメン君からは元気をもらっているという。新人イケメン君と飲みに行った次の日は自分でも驚くほど気持ちが弾んで仕事もいつも以上に頑張れるらしい。
ある日のこと、新人イケメン君は酔いつぶれ、彼女の家で朝を迎えることとなる(秘密3)。
もちろん二人の間には何もない。ただ酔いつぶれただけだ。
年上の威厳を損なわぬよう、はしゃいだ気持ちを悟られるよう、いつも通りの自分を心掛け、でも細心の注意を払って彼が目覚める前に化粧はしたそうだ。それ以降、住処が都心から遠いため、友達を飲んで終電を逃した時や、翌朝ゆっくり出勤のときなど、彼女の家に泊まるようになったらしい。

すでに何度泊ったかは知らないが、相変わらず2人の間には何もない。
ないどころか、新人イケメン君は彼女の腕の中ですやすや眠るらしい。
「女として見られてない?」と少々不服に思う気持ちが沸き上がるかと思いきや、自分でも驚くほどそんな気持ちは押し寄せず、愛しさが増していく(秘密4)だけだという。
年上彼への愛が冷めたわけではない。逆に新人イケメン君との出会いによって、彼との仲もいい感じで深まっていったという。

さて、彼女の行動は「浮気」だろうか?
若い女性がもの話を聞けば、間違いなく「浮気」だと答える気がする。
なぜなら、若い女性は独占欲が強く、男女が1夜を共に…同じ布団で…というシチュエーションにおいて「何もない」はあり得ない!と思うに違いないからだ。

ちなみに私がこの話を聞いて思ったことは…
K子のやつ、なんていい秘密を持ってんだ。であったw
なぜなら、K子は年上彼を裏切ったことはない。ないがしろにがしたこともない。気もちが離れたこともない。
新人イケメン君にとってはあくまで「姐さん」として接している。
ただ、自分の中だけの4つの秘密を持っただけに過ぎない。
なぜなら年上彼への愛が深まったと口にするぐらいだから。


この話を聞いて、これは「浮気でしょ!」と思うあなたはまだ若く
「ただの秘密でしょ!」と思ったあなたは…悲しいかな、嬉しいかなw
すでに中年の仲間入りを果たしていると思うのは私だけか?



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