おばちゃんの独り言ー恋の行方は匂い次第

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肌が合う。誰でも1度は聞いたことがある言葉ではないだろうか?
意味はそのまま、相手に触れたとき、裸で抱き合ったときに「気持ちいがいい」と感じるかどうかである。
では「匂いがあう」と聞いたことがある人は?


でも、実は男と女の間で「匂い」はかなり重要なのではないだろうか。
不快だと感じる匂いの人とは、裸で抱き合ったところで、どんなにテクニックがあったとしても、心から盛り上がるとは考えにくし、何よりそのままくっついて寝ようとは決して思わないだろう。

幼い時から仲のいい友達C子は男性のキ〇〇マの裏の匂いが重要だといつもほざく。よってどうやってその場所の匂いを確認するか、付き合う前に考えるらしい。
どんなに気持ちが盛り上がっていても匂いがNGだと、付き合うには至らないらしい。絶対早い段階で嫌になるからだと言い切っている。

相変わらずのアホぶりだなと、他の友達に笑い話としてしゃべったものだ。



と、そんな彼女のあほ話をよくしていたころ、いつもいい匂いをさせている男がいて、気が付けば「彼氏」になっていたが、私は毎晩のように彼にくっつき足を絡めて寝ていた。彼の匂いが大好きだった。
が、ある日のことだ、いつも私が先に寝てしまい、朝も私が遅く目を覚ますのだが、その日は前の晩彼は風邪をひいたのか具合が悪いといい、彼が先に眠ってしまった。
そして翌朝、彼の具合がきになった私は早くに目が覚めた。目が覚めたものの、いつものごとく彼に抱きつき足を絡めた。

まではよかった。が…なんだろう。いつもと違って居心地が悪い。
頭の位置か?枕か?いや違うなんだ???
ん?どうやらいつものように抱き着いてはいるものの、何かが違う。違和感があるのだ。
理由がわからないまま、再び目をつぶったのだが…
匂いだ!と気が付いた。大好きな彼の匂いはせず、不快ともいえる匂いが彼からするのだ。まさかこれが余でいう加齢臭なのか!まさか彼から…。

あまりの衝撃に私はしばし凍り付いた後、彼をおこさないようにそっとその場を離れた。離れたうえで体調が悪かったからに違いない。と自分にいいきかせた。

が、後日わかったことがある。
私が彼の匂いだと思っていたのは実は香水の力を借りてのものだったのだ。
彼は仕事柄人との距離がとても近いため常に匂いには気を配っていたようで、いついかなる時も微妙な量の香水をあらゆる箇所に振っていたようだ。
加齢臭か?と思った匂いこそが彼自身の匂いだったのだ。
すっかり騙された…。

考えようによっては、女性より早く起き香水を一振りするその努力は、平気ですっぴんでいる私に比べて大したものであり、かわいくさえ思えるのだが、
どうにもこうにもあのときの匂いを鼻が記憶しており、あの日以降私が彼に抱き着き足を絡め眠ることはなくなってしまった。

からくりを知った後、彼の本来の体臭が知りたく、こっそり香水を振る前の匂いを嗅いでみた。
結果
彼自身の本来の匂いは「臭い」わけではない。
臭くはないがここちよくもない。よって当然ながら引き付けられることもない。

で、自然と終わりがやってきたW

彼とつきあって、はじめてわかったことは、肌の相性も大事だが、私の中では匂いこそ相性が問われるといっても過言ではない。ということだ。
いい匂いかどうかというよりは、私にとって心地よい匂いかどうか。

それまであまり自覚はなかったが、振り返ってみれば過去の恋愛もすべて「匂い」が大きく関与している。


恋のはじまりには嗅覚を研ぎ澄まさねばならぬ!
これは私だけの秘密の教訓となった。

そして、C子は部分限定の特殊タイプだが、大きくは私と同類ということになるな…と気が付き、一人失笑した私だ。


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