男の性欲は世間的に昔からオープンだ。女性は?というとこの国においては決してオープンに語ってはならない風潮があり秘め事扱いであった。が、時代の流れとともに今や男性と同じぐらいオープンになりつつある。
三十させご頃(男性がしたがる時期なのでさせる頃)、四十し盛り(女性の性欲が強くなるころ)、五十ござかき(ゴザをかきむしるほどよくなる)…!という女性のための下ネタがあるぐらいだから女性にも男性と同じはずなのだ。
男と女が親しくなれば自然と体も親しくなり、少々のいざこざも抱き合うことでなかったことに…なるもんだ。もしくは体が離れられないという何とも幸せな人もいるかもしれない。
さて前置きが長くなったが…
決して美形ではないものの、雰囲気美人というか色気があるというか、華があり男性はみなヨロッとなってしまうのではないか?というA子。
方や3濁点女子O子。ブス、デブ、バカの3拍子が売りである。
男性なら誰でもA子の裸を想像し、性欲が掻き立てられるに違いない。
A子は外見だけでなく、家庭的で料理の腕前も抜群だ。
ただ、性欲が全くないと言う。
方やO子は外見そのままで、部屋も洋服もセンスはなく、料理もできなくはないが、うまくはない。ただ、性欲は男性に負けない。
若いころから二人を知っているが、2人とも男を切らしたことがない。
A子の男はそれこそ経済力から外見から一流といわれる人がほとんどで、
O子の男はなよなよしたダメ男がほとんどだ。
誰から見てもA子をものにした男がいわゆる勝ち組で
O子の男は残念組。と思うに違いない。
でも果たしてそうなのか?昔O子が言っていた。
いわゆる美人やかわいい子は
男性任せのセックスに違いない。それじゃだめだと。なぜ抱き合うのか?それは一人では決して得ることのできない快楽を二人で共有するためだと。人任せになんかしちゃいけないのだと。あまりに真剣に語るためげらげら笑った覚えがあるが、人生をとっくに折り返した今やたらO子の言葉を思い出す。
時代が変わり女性の性欲もオープンになったともいえる令和の今、O子がやたらいい女に思えてきた。
勝ち組だと思っていた男どもは実は隠れ残念組で、残念組と思っていた男どもが実は快楽を常に共有し満たされていた隠れ勝ち組だったのかもしれない。
久しぶりにO子の奔放な性生活の喋りを堪能しながら酒盛りをしたくなった。
どれだけ年を重ねてもやはり酒盛りには、男と女の話が一番だ!
追伸!もはや50代を迎えている私は、「五十ござかき」の続きが気になり調べてみた結果「六十夢中で七十泣くほど」というのを知り密かにワクワクしているW