銀行員から占い師へ

記事
占い
一見相反する職業…
銀行員と占い師
目に見える物質的価値観を伝えるのは銀行員の仕事…
目に見えない精神的価値観を伝えるのは占い師の仕事…
その両方の仕事に、私は携わってきた…
………………………………………………………………
二十歳の時から占いの勉強を始めたものの、
直ぐにプロの占い師になるのは、
2浪の末に大学4年間の学費負担をしてくれた両親の手前、
さすがに言い出せず、
両親を安心させるべく、
「将来性のある固い仕事」である銀行を選んだ。
そして、
1983年4月に、三和銀行に入行したのである。
お金は経済を支える大事な「血液」のようなもの…
循環させてこそ経済が活性化する…
銀行はその信用力をバックに、
経済を支える役割を担ってきた。
私が銀行に入行した頃はとにかく「固い仕事」だったのである。
しかし、何故そもそも私は銀行を選んだのか?
占い師とは真逆に位置するような職種である…
考えてみれば、就職活動中に訪問した企業は
もっぱら銀行ばかりだった。
商社やメーカーには、
説明会にすら行っていない…
今改めて考えられる理由のひとつは、
銀行には
大学のゼミやクラブの先輩が多かったこと
考えてみれば、私の就職活動は、
もっぱら先輩訪問が中心だった。
その会社訪問ならぬ「先輩訪問」で、
何人かの先輩にお会いするうちに、
いつの間にか役員面接になって慌てたことを覚えている…
………………………………………………………………
もうひとつの理由は、
ちょっと信じられないことだが、
潜在意識の中に潜んでいた「夢」だった…
大学時代に占い師になりたいと思い始めるずっと以前の
小学校時代の「夢」だったこと…
これは就職活動中には完全に忘れていたことだったのだが、
就職してからずっと後になって、
実家で見つけた小学校の卒業文集の
「将来の夢」と題した私の作文…
そこに綴られていたのである。
「将来は銀行員になりたい」…と。
それをすっかり忘れていたにも関わらず、
私は銀行員になった…
忘れているようなモノが
本当に望んでいた夢だったと言えるのか?
…という疑問は残るものの、
とにもかくにもその時に抱いた夢が叶ったのである。
不思議な「目に見えない力」が働いたのであろうか?
そもそも、その作文を書いたのは、
父が家で商売をしていた関係で、
当時ちょくちょく来ていた南都銀行の外交さんを見て、
かっこいいと憧れたから…なのだ。
今となっては、
潜在意識が「夢」を引き寄せてきたとしか
思えない…
不思議な巡り合わせで、私は銀行員になったのである。
………………………………………………………………
ただ…
実際に仕事に携わってみると…
小学校時代に憧れた銀行員とは全く違っていた…
毎晩10時まで残業しても、
仕事が消化せず、仕事に追いまくられる日々…
これでもかこれでもか…と、
難題が持ち上がり、
その度に、
私は生きるために働いているのか、
働くために生きているのか、
どっちが目的で、どっちが手段なのか…
分からなくなってしまったのである…
そんな経験が果たして将来役に立つ時が来るのか…
…と疑問を抱きつつも、
とにもかくにも27年勤めてきた…
その間はもう自分のキャパオーバーの仕事を
毎日毎日必死になってこなしてきたので、
現場にいるときは、
自分の人生を振り返る余裕など持てなかったのだが、
今改めて考えてみると、
様々な職種の企業や個人事業者、一般家庭を訪問し、
いろんな環境の中にいた、
いろんな人たちに接してこれたおかげで、
多くの人生経験を積むことができ、
私にとっては貴重な財産となった。
だが…
2005年8月に母が亡くなった時に、
「このままではいけない」という「スイッチ」が入り、
運気の流れを観て、
2016年10月にプロの占い師になることを決めた!
二十歳の学生時代に抱いた夢に、
初めて「期限」を設定したのである。
その時はもう夢を持った…というレベルではなく、
「決めた!」という方がよりしっくりいくような…
そんな思いだった。
ただ具体的に銀行退職の時期を検討してみると、
どう考えても定年前に退職せざるをえない…
自己都合退職となると、
退職金が大幅に減額されてしまうため、
ただでさえ大学生の息子を2人も抱えているので、
女房の手前、
銀行を辞めて占い師になる…とは言い出せなかった…
…と、そんな時に、
合併後の人員整理の一環で、
銀行側から「早期退職優遇制度」の提示があったのである。
当時なかなか占い師開業に踏み出すきっかけが
つかめなかった折も折だっただけに、
私は「奇跡が起きた!」と喜んだ。
2009年11月だった。
2016年10月まではまだ7年も開いていたわけだが、
このタイミングを逃す手は無いと思い、応募した。
そして、割増退職金と特別有給休暇を取得して、
2010年3月末付で銀行を退職したのである。
退職後新たに勤めた副業先の収入で生活を支えつつ、
予定通り…というか、
2人の息子の学費に割増退職金が消えていき…
それでも何とか借金を背負わずに、
2人目を卒業させる目処がついた…
よし!これでもう大丈夫だ!
…と、女房に、
2019年6月に副業先を退職し、
占い師を専業にして活動していくことを告げたのである。
………………………………………………………………
私は二十歳の学生時代から、
自分の人生を使って、
占いが本当に当たるものなのかどうかを検証してきた。
40年経った今、言えることは、
当たるも当たらないも、
全ては自分の信念次第…ということだ。
占いの結果を信じて、
信念を持って行動していれば、
信じた通りになる…ものだとわかったのである。
しかしこれは、
社会心理学の世界では、「自己成就予言」という…らしい。
占いが当たったというより、
要は、そうなるように、
自分で行動しただけのこと…なのだそうだ。
そう言われてしまえば実に味気ない話ではあるが、
占いを信じない人にとっては、
そういうものなのだろう…
だが、いずれにしても、
「信じる者は救われる」のだ。
「自己成就予言」だろうが何だろうが、
夢が実現してくれればそれでいいではないか。
ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」だとか、
引き寄せの法則の類いは全て、
「信念の力」の成せる技(わざ)なのである。
私の「夢を引き寄せる魔法」は、
この「信念の力」を育てることにある。
こうして私は、
銀行員という「将来性のある固い仕事」から、
占い師という「収入の不安定な仕事」に転身したのである。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す