”体育”で授業参観をしよう!成功させるポイント

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1.体育で授業参観
体育の授業は子どもに人気がある。人気教科1位である場合が多いだろう。
ところが,授業参観で体育の授業をしている先生は決して多くない。
なぜなのであろうか。
それはクラスの実態が丸見えになってしまうからではないだろうか。
「体育授業を見れば,日頃のクラスの様子がよく分かる」といわれる。
子ども同士の人間関係やマナー,教師と子どもの関係,まとまりのあるクラスであるかなど,クラスのありようがもろにさらけ出される。
体育の授業では,体育館や校庭といった開放的な空間の中で行われる。
伸び伸びとした雰囲気の中,子どもたちも張り切って運動をする。
そんな中,子ども同士がけんかでも始めようものなら大変なことになる。
「このクラスは大丈夫なのか」「この先生に任せておいていいのか」と保護者が不安になってしまう。
逆に教師がしっかりとマネージメントを行う中,子どもたち1人1人が活動し,クラスのまとまりが見えるような内容ならば,保護者の信頼を得ることができる。
2.成功するネタの3条件
私は年に1回は体育での授業参観を行っている。
体育授業参観の成功の条件として,次のものを考えている。
(1) 全員参加・全員活躍・全員成功できるネタ
(2) 個人差が吸収できるネタ
(3) クラスのまとまりが見えるネタ
(1)全員参加・全員活躍・全員成功できるネタ
まずは,全員参加できなければならない。
そして,一人残らず全員を成功に導かなければならない。
保護者は自分の子どもを見に来る。
そのとき,自分の子どもが活躍していなければがっかりする。
教師の指導力も問われることになりかねない。
細やかな指導を事前にしておき,最低限のレベルはできるようにしておかなければならない。
以前、跳び箱の横跳び越しの授業をしたことがある。
前時に開脚跳びの授業を行ったのだが,私の指導技量不足で1人を跳ばせることができなかったため,急遽変更したのである。
横跳び越しには初めて取り組ませたのだが,普段の準備運動などの中で基礎感覚・基礎技能はどの子にも身についていることを把握していたので,全員が横跳び越しを成功することができた。
(2) 個人差が吸収できるネタ
全員参加できていても,個人差が大きいものは授業参観ネタには向かない。
失敗例であるが,台上前転・頭跳ね跳びの参観授業をしたことがある。
できる子は頭跳ね跳びに挑戦し,苦手な子は重ねたマットで練習していた。
どの子も活動してはいるが,技能差が大き過ぎた。
マットで練習していた子は,親の前で屈辱感を味わわされたことになる。
このように個人差が目立つものは控えたい。
ニュースポーツのキンボールを行ったことがある。
他のボール運動などと比べて,技能差が生じず,しかも全員に活躍の機会が保障されているので,大変に盛り上がった。参観していた保護者をも巻き込んで,年度末に県大会のファミリーの部に参加したほどであった。
(3)クラスのまとまりが見えるネタ
体育で授業参観を行う意義として一番大きいものは,クラスのまとまりが見えるということである。
国語や算数の授業を通して,クラスの一体感が見えるということはあまりない。
ところが,体育は違う。
みんなで協力して行う連帯感,技や作戦が成功したときの達成感,クラスの一員であるという存在感が味わえる。
シンクロ開脚跳びを行ったことがある。
呼吸を合わせ,リズムを合わせて,動きをシンクロさせていった。
連帯感,達成感が味わえ,クラスが一体となった。
こういった一体感を参観している保護者も共有することができる。
保護者も子どももハッピー感を共有できるのである。
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