最善を尽くすということ

「最善を尽くす」

本当に慎重なテーマだと思う。 

人によって最善を尽くした結果は違う。努力も生まれつきの部分だからだ。 

生まれつきの資質が異なり、やろうとする努力も異なるため、最善を論じることは誰でも慎重である。 

しかも、 

現在の社会が個々人に"最善を尽くす人生"を強要する現実だと... 

人々が最善を尽くせなければ、まるで罪人になったように縮こまる。 

事実、 

「最善を尽くす？」 

「最善を尽くさない？」 

このような判断そのものが、実に笑わせる。 

最善を尽くすということは過程であって、結果ではないからだ。しかし、世間の人々はすべてを過程よりも結果で評価する。 

それは、個人の偏見だ。 

「私はこんな結果を出だのに、なぜあなたはこんな結果が出なかったのか？」 

 私ほどの結果を生み出せなかった人も、その人なりの最善を尽くしたのだ。 

 偏見に満ちた自分の目にはそう見えないが... 

 多くの方々が相談の時、意外にこのような質問をよくする。 

「私は今、最善を尽くしているんでしょう？」 

「最善を尽くしたいが、自分自身をよく知らない」という質問だ。 

それで、私はそのような不安感を持っている方のために、一つの基準を提示しようと思う。 

「私は現在最善を尽くしているか？」、「一体何の基準でそれが分かるだろうか？」 

このような質問に答えたい答えがある。  

基準は簡単だ！

「ここまでやらないといけないのか？」 

こんな気持ちになったら、皆さんは今最善を尽くしているのだ。 

結果は重要ではない。 

心の底から「ここまでやらないといけないのか？」という気がしたら、 

皆さんは最善を尽くしているのだ。 

もちろん、そのような気持ちが簡単にできるわけではないと思う。いろいろと大変で苦しんでこそ、そんな気持ちもできるから... 

簡単なテーマではないことを知りながらあえてこの文を書く理由は... 

あのような気持ちで最善を尽くしながらも、結果に挫折する方々を多く見たからだ。 

四柱命式原局は、その人がどのような努力をしているかを示し、 

行運（大運、年運）は、その人の努力がいつ頃実を結ぶかを示す。

すべては時期がある。 

果物も熟れてから取れば商品価値があるし、穀物も実らなければ収穫しても食べられないように… 

人も自分だけの時期があるものだ。 

「その時まで、黙々と最善を尽くさなければならない！」 

このような気持ちになるまで。。。