【アル中の遺言②】twitterの原型は【コラム】

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こんにちは。荒木夜一です。
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居酒屋で
「さて。いい感じに酔ったしそろそろ帰るか。すみませんーん。。お会・・・・」


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ね。
テンプレですけども。

さて。突然ですが皆さんは 種田山頭火という俳人を知ってますか?
「漂泊の詩人」として今でも多くの人に愛されている知る人ぞ知る
俳句の名人です。

が、この山頭火の句を見ていてわたくし思いました。
彼の句は ひょっとしたらツイッターのはしりなんじゃないか!?
と。

彼の句を幾つか紹介しつつ検証してみましょう。
(ファンの方、決して悪意は無いのでご容赦を)

①「お寺のたけのこ 竹になった」
ね。
ナウ付けたら完全にツイートですよこれ。
お寺の竹の子、竹になったナウ。
もうお寺の小坊主さんがツイートしてる感がでてる。

②「ならんで竹の子 竹になりつつ」
直後に連投。気が付いたら隣の竹の子も竹になってたっていう。一回のツイートであげろ。

③「ながいけがしらが(長い毛が白髪)」
知らんがな。これ完全にイイネ付かないツイートだよね。画像添付されてたらなお嫌。

④「ひつそり咲いて散ります」
嫌だな。自殺しそうな人の闇ツイートっぽい。

⑤「笠も漏りだしたか」
だいぶ悲壮感が出てきた。

⑥「風ふいて一文もない」
悲壮感ですぎ。一文も無いナウ。

⑦「お天気がよすぎる独りぼっち」
ボッチキャラをアピールするツイートも今や良く有りますね。
クリスマスかな?

⑧「泊めてくれない村のしぐれを歩く」
ここまできたらもう全身ボロボロのTシャツ姿で放浪している様子が伝わる。

⑨「水飲んで尿して去る」
弱炎上型ツイート。てかわざわざ言わなくていい。

⑩「殺した虫をしみじみ見てゐる」
蚊を潰したときって何故かじっと見てしまうよね。
特に血を吸われてた蚊なんかだったら。

⑪「けふのべんたうは橋の下にて」
橋の下で弁当ナウ。うん。まぁあるよね。

⑫「けふのべんたうは野のまんなかで」
毎日お弁当をアップするタイプの人のツイートですね。


どうでしょうか。
このツイート感。あまりに自由すぎる句ですが、
こうやってツイートとしてみてみても、その状況が伝わってくるのがすごいところなんでしょうねぇ。
あと、お酒も好きだったようで、酒の句もいくつか。

「酔ひたい酒で、酔えない私で、落椿」

もう完全に演歌の世界感。想い出酒的な。
ちなみに、彼の辞世の句は

「もりもり盛りあがる雲へあゆむ」

なんだか放浪していて、真っ青な空に歩んで行き雲の中に溶けるように消えていく姿を感じますね。

きっと今の若者なら
「すげえデカイ雲の中へ僕は消えて無くなるんです」


わあ。

ちょっとしんみりするよな。
さようなら。
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