イシスが最強の女神になった理由(№736)

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名前の重要性は、神話にも見て取れます。

人類の最初はアダムです。

アダムは神に楽園であるエデンの園に置かれました。

そして、アダムはあらゆるものに
名前を付ける仕事を授かりました。

人類の最初の仕事は、
名付けである事がわかります。

物事の本質を正確に言い表す言葉は、
力のある言葉とされ、
その物事を支配する事が出来ると考えられていました。

だから、神の本当の名前を知り、
口にする事が出来れば、
神を支配する事も可能なのです。

そのために、神は本当の名前を隠していました。


エジプト神話にイシスという女神がいます。

イシスは最高神である太陽神ラーに狙いを定めました。

ラーは既に老いており、
よだれを垂らすようになっていました。

イシスはラーのよだれを拾い、
土と混ぜて泥の蛇を作ります。

そして、イシスはこの泥の蛇に魔法で命を与え、
ラーに策略を企てました。

蛇はラーに咬みつき、
強力な毒を体内に流し込みました。

毒にやられたラーは
「火より熱く、水より冷たい」
と言って、苦しみ悶えます。

これを心配した多くの神々が
ラーのもとへ来ましたが、
誰も治すことが出来ず、
悲しみ嘆きました。

そこへイシスがやって来て、こう言いました。

「ラーよ、どうされたのですか?」
「蛇に咬まれたのですか?」
「それでしたら、隠している本当の名前を教えてください」
「私に教えてくれたら、治す事が出来ます」

しかし、ラーは本当の名前を言うのを躊躇い、
本当では無い名前をいくつも言いました。

本当の名前は言いたくなかったのです。

ラーの体内の毒は、体中を蝕み
一層苦しみが増していきました。

遂に、ラーは苦しみの限界に至り、
本当の名前をイシスに教えました。

イシスは約束通り、ラーを治しました。

そして、イシスは最高神ラーの本当の名前を知る事により、
最高神の巨大な力を得る事に成功しました。

この事で、イシスは最高最強の女神となりました。

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