経団連会員企業、出勤者65%削減 7割の政府目標に届かず

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※このコラムは上記タイトルのWEB記事に対しての意見です。

この一年で、以前では考えられないほどテレワークが進みました。コロナの前でも個人的には、「10年後になくなる仕事・なくならない仕事」を意識するとともに、テレワークが可能な仕事というものを考えて行動していました。その時の実感としては、インフラが整い、全国民レベルで意識が変わるのは10年くらいはかかるだろう、と感じていたことを覚えています。

今ではほぼ在宅でも仕事は支障なく進み、ありとあらゆる文書がオンライン化し、押印する機会も極端に減りました。不謹慎かもしれませんが、ウィルスってすごいと思いました。ウィルスが消えても、このまま進化していって欲しい、もとには戻らないで欲しい、そう切に願っています。

ですが、新たな問題も浮き彫りになりました。「在宅鬱」という言葉に表されているように、社員の心のケア不足、そして会社への帰属意識の希薄化が進んでしまいました。これが分かったのはある社員を面談をした時であり、その時点で約半年間悩んでいたことになります。それに気付けなかったことを大変後悔したことを覚えています。

出社した時は、「会社を整えに行く」という意識で、消毒液の備品チェックなども行っていますが、積極的に、特に若年層の社員に話かけています。ですがどうしても会えない社員もいます。もちろん、オンラインでの会話はありますし、全体での定例会議もありますので、全く言葉を交わさないわけではありません。でも、社員ひとりひとりの心までは把握できませんでした。

在宅メインになってはじめて、会社でワイワイ仕事をする環境が良かったかを実感した人も多いと思います。個の活動が増えるにつれ、仲間意識は薄れていきます。そしてそれこそが本当の「コミュニケーション不足」だと思います。相手の表情、顔色や息づかいも含めて会話することが、古いかもしれませんが必要だと、今は考えています。

もちろん今は、緊急事態ですから出社はなるべく押さえた方が良いです。でも、上記のような考えでいる人も、少なからずいるのではないでしょうか。
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