犬や猫、ウサギなどのペット関連の製品開発に関わる皆様

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デザイン・イラスト
今年度に入ってからペット用品のデザイン案件が急増しております。
それに伴い、動物に対して工学的な視点も取り入れながらより過ごしやすく、かつ人間も使いやすい生活になじむ提案を一緒に模索していきたいと考えております。

また、
「デザイナーって形や色を考える仕事じゃないの?」
プライベートで話す友人や親戚などからもよく言われるのがこの言葉です。
実際に日本では歴史の中でもファッションデザイナーやグラフィック関係のイラストレーターの仕事がメディア含め露出していることから装飾に近い要素の構成を行う人、といったイメージが強い傾向にあります。
今回はもののデザインを行う職業(プロダクトデザイナー・インダストリアルデザイナー)について詳しく表記したいと思います。

【Crust Design Studioにおけるデザインフロー】
①リサーチ(世の中に存在する製品・ユーザーの意見含め必要な情報リサーチ)
②それらの基礎情報から世の中に必要なもの、売るためのコンセプト、会社の強みを生かす製品を検討
③現状の環境整備と理解(生産におけるプロセス含め工場で利用可能な技術やコスト・納期などを設定)
④1、2を踏まえてアイデア構想
⑤クライアントの方とのコミュニケーションを経てアイデアを具現化する(3Dでのイメージ制作や工場との共通言語化:図面等)
⑥試作を経てブラッシュアップ
⑦パッケージや説明書など製品の周りに存在するアイテムのデザイン
⑧総合的に売り出す準備(広報や営業含め)
⑨以降(ユーザーの意見を取り入れてブラッシュアップ等)
一般的な企業では製品開発において分業にて活動を行うことがほとんどです。(上記の④⑤⑥)
一方で私たちフリーランスのデザイナーの多くはそれら全体のディレクション含め一貫して関わりながらお仕事をさせていただくことも少なくありません。
【デザイナーでなくてもデザインをすることができるのではないか。】
近年は技術も進歩し、3Dプリンターやレーザーカッターなどの制作ツールが一般化しています。
それにより主婦もサラリーマンもアイデアを形にできるためデザイナーにわざわざ依頼しなくてもと考えているのではないでしょうか?
これは間違いではないではないですがデザイナーに頼む意義はどういったところなのか考えてみます。
(あくまで個人の制作の中で感じるデザイナーの価値です。)
まず、デザイナーがデザインを行う場合、その製品に関連するプロとそん色のない状態へと自信を育成します。
例えば、調理道具をデザインする場合、使ったことのないツールのデザインはできません。
そこで私は毎日自身で調理をし、様々な道具の特徴や使用感の確認を行っています。毎朝飲むコーヒーも自分で挽くところから始め、ペットボトルの飲み物もグラスを使って飲む経験値を養います。
つまりは日常の生活すべての体験を体に染み込ませることで経験が糧となります。
一方で経験できないような医療機器のデザインを行う場合などは1か月ほど病院に通い、お医者さんがどんな環境で誰に対してどのように診療を行うのか、その一部始終をセミプロになるまで観察します。
こういった、一般の人にはできないような仕事の体験や工場のエンジニアリングを理解することの積み重ねにより一般の方が発想できない領域のアイデア発想やコンセプトメイクを行います。
これにプラスして社会情勢や素材や加工などのエンジニアリング、人間工学、認知学などの様々なノウハウを組み合わせて企業の求める像と製品をつなげていきます。

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