ココナラ活用塾vol.16【カテゴリごとの最低価格よりも安い金額でサービス提供するには】

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こんにちは! 
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

ココナラでは、カテゴリごとに出品最低価格が定められています。
例えば、音楽の「楽器演奏」は2,000円、同じく音楽の「作曲・編曲(アレンジ)」は4,000円、ライティングの「文章・記事の作成」は1,000円、など、細かく定められています。
出品者は、この最低価格よりも高い金額をつけなければなりません。

しかし、
本当はもっと安く出品したい…
競合との価格差をつけられない…
などの理由で、ココナラが設定した最低価格よりも安い金額でサービスを販売したい…と思う方もいらっしゃることでしょう。

今回はそんな方に、最低価格よりも安い金額でサービス提供する方法をお教えします。
ただし、この下の「原則は『最低価格』以上の値段をつける」という文章を必ず読んだ上で、正当な理由がある場合にのみ、この方法で安くサービスを提供するようにしてください。

あくまでもココナラの規定は破らずに、そして他の出品者の業務妨害をせずに、純粋に安くサービス提供をおこなうという場合にのみ、実行してください。

<原則は「最低価格」以上の値段をつける>

まず、原則としては、カテゴリごとに定められた最低価格以上の金額をつけるようにしましょう。

この「最低価格」は、他のCtoCプラットフォームには見られないもので、ココナラでも以前は設定されていませんでした。

ココナラでは以前、全てのカテゴリで最低価格500円からサービスを出品することができました。
しかし、これにより、とんでもない安価でサービスを出品する人が出てきて「これでは価格破壊だ」という声が多く上がったのです。

そもそもココナラは「得意なことで誰かの役に立つ」という側面を持っていました。
つまり、趣味の延長で出品する人も大勢いたのです。

例えば趣味でイラストを描いている人と、イラストレーターとして仕事をしている人がいたとしましょう。
イラストを趣味にしている人の中には、タダで絵を描いてプレゼントして喜んでもらうだけでも幸せ!という人もいます。一方でイラストを仕事にしている人は、それ相応の対価を得なければ生活していけません。

この、「趣味」と「プロ(仕事)」がどちらも「サービス」として出品されているのがココナラなのです。

イラストならば、サンプルやポートフォリオを掲載すれば、画力をはじめとするクオリティは一目瞭然ですが、ここで厄介なのが「趣味と言いながらもプロ顔負けのクオリティのイラストを作成する人」です。
このような人が「いやぁ趣味ですから」と500円でサービスを出品したら、数千円~数万円で受注しているプロの方は困ってしまいますよね。

また、イラストのようにサンプルやポートフォリオではサービスの質を伝えづらいものに関しては、それこそ「価格」が購入検討の際の大きな要素となります。

これは、すなわち購入者にとっても良くないことです。「安かろう」のサービスが出回り、安さに惹かれて購入したところまったくもって期待外れだった、という事態を引き起こし兼ねません。

出品者にとっても、そして購入者にとっても、サービスに「一定の質」を求めるならばある程度の価格は保証しなければなりません。

そこでココナラが始めたのが「カテゴリごとの最低価格」の設定です。
「これだけの業務をするのには最低いくらは必要だろう」というラインが設けられ、サービスの価格破壊を防止し、出品者を守る役割を果たしています。

そのため、ココナラで定められている「最低価格よりも安く」サービスを出品することは、原則やめましょう。

最低価格は、むやみに定められたものではなく、きちんと理由や背景があって設定されたものです。勝手な振る舞いでココナラ全体の質を落とすことの無いよう、そこだけは心に留めておいてください。

<カテゴリ別最低価格よりも安い金額でサービス提供するには>

※ここから先を読まれる方は、必ずこの上の文章を呼んでからお読みください。
さて、ココナラで最低価格が定められた背景や理由について解説しましたが、このルールが新たにリリースされてから、喜びの声が多数上げる一方で「もっと安く出品したい」「この価格以上だと気軽に出品できない…」という声も上がりました。

実際、私も1,000円で出品していたサービスのカテゴリ最低価格が4,000円と定められてしまったため、戸惑いました。「そんなに頂くのはなんだかなぁ…」という気分でした。
また、そのサービスのリピーター様に申し訳ない…という想いも湧いてきました。

そこで、私はサービスの内容を変えたり、お客様に直接DMでご案内差し上げたりして、どうにか「価格の据え置き」を試みました。
もちろんココナラのルールを守った上で、カテゴリ最低価格よりも安い金額でサービスを提供しています。

その方法は大きく2つです。
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[1.カテゴリとサービス内容を工夫する]

まず、カテゴリとサービス内容を工夫する、という方法です。

これは、出品サービスの価格そのものを安く設定したい時に有効な方法ですが、気をつけなければならないことは、選択したカテゴリとサービス内容が一致しなければならないという点です。

最低価格の低いカテゴリを選択した上で、明らかに最低価格の高いカテゴリのサービス内容を謳うのはNGです。

例えば、ココナラでペットの絵を描くサービスを出品する際に、カテゴリで「ペットのイラスト」を選択すると、最低価格が2,000円となります。
しかし、1,000円ぐらいで出品したいと思っている場合、悩んでしまいますよね。
イラスト・似顔絵カテゴリでは、似顔絵作成やアイコン作成の出品最低価格が1,000円となっております。
この場合、似顔絵カテゴリに「ペットの似顔絵を描きます」というサービスを1,000円で出品することができます。

注意しなければならないのが「ペットのイラスト描きます」としないことです。「ペットのイラスト作成」という最低価格2,000円のカテゴリがあるのに、なぜそっちで出品しないの?となってしまうためです。

でも「ペット イラスト」で検索された時にヒットしたいですよね。
そんな時は、サービスの説明の部分、あるいはアピール文章の部分に「可愛いイラストで似顔絵を描きます」など、「イラスト」という単語を入れ込むことにより、検索に引っかかるようになります。
これが「工夫」です。

実際、「ペット イラスト」で検索して、価格上限を1,000円に設定しても多くのサービスが表示されます。これらのサービスのカテゴリは「似顔絵」もしくは「アイコン作成」となっています。

出品者の皆さんは、このように工夫して自分の納得のいく価格でサービスを出品しているようです。

[2.「見積もり・カスタマイズ」を活用する]

続いて「見積もり・カスタマイズ」を活用する方法です。
これは、私のサービスで実際にやっていることなので、よろしければこちらのサービスを見てみてください。

サービス内容に細かく料金案内をした上で「合計金額が5,000円よりも安くなる事もございますので、その場合はダイレクトメッセージか「見積もり・カスタマイズの相談」よりお問い合わせください」という案内をしています。

実はこのサービス、元々は2,000円で出品していたサービスだったのですが、カテゴリの最低金額変更に伴い基本費用を値上げしたのです。
そのため、現在の基本費用である5,000円よりも安い金額で受けられる案件もあり、その場合は「見積もり・カスタマイズ」で、例えば3,000円であったり、4,500円だったり、お安い金額でお見積りを出して、それをご購入いただいています。

このように、見積もりベースのサービスであれば「基本費用よりも安くなる場合は『見積もり・カスタマイズ』で別途見積もりを出します」と案内することにより、カテゴリ最低価格よりも安い金額でサービスを提供することができます。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

何度もしつこいようですが、カテゴリの出品最低価格は守ることが基本中の基本です。

ただ、その価格が自分にとって「適正価格ではない」と判断された場合や、期間限定のキャンペーンを打ちたいという時や、価格変更前からお世話になっているリピーターさんには前の価格のままサービスを提供したいと考えた場合には、カテゴリ最低価格よりも安い金額でサービスを提供することもあるでしょう。
そのような時に役立ちそうな方法をご紹介いたしました。

でも、大事なことなので何度でも言いますが、カテゴリ最低価格は基本的にはしっかりと守り、ココナラで活躍している他の出品者を貶めるようなことが決して無いように、そこだけは心に留めておいてください。

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