ココナラ活用塾vol.13【結局どっち!?お気に入りされたら営業メッセージを送る?送らない?】

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こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

「ココナラで売れるコツ」や「ココナラで自ら顧客を獲得する方法」など、ココナラのハウツーをまとめたサイトやブログを読んでいると、「お気に入り」ボタンが押された時にメッセージを送るべきか否かという部分でアドバイスが真っ二つに割れます。

「送るべき」という見解と、「送らないべき」という見解と、どちらもあるんですよね…。

で、結局どうしたら良いの?

今回はそんな疑問に、私の経験や他の出品者さんのやり方などを踏まえてお答えしていきます。

【「お気に入り」ボタンを押す5つ意図】

出品したサービスが「お気に入り」に追加されると、自分のサービスに興味を持ってくれたと感じて嬉しくなりますよね?
しかし、サービスが「お気に入り」に追加されても、購入されず、問い合わせもない…ということも少なくありません。
まず、「お気に入り」ボタンを押す人の意図を読み解いていきましょう。

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<1.購入を検討している>

複数の類似サービスを比較検討して購入したいと考えている人は、購入する候補となるサービスを一旦「お気に入り」に追加して、じっくりと検討します。
比較検討ではなく、「このサービスを後で購入しよう」と思っている人も、ひとまず「お気に入りに」に追加するかもしれません。

私のサービスも、「お気に入り」追加されてから問い合わせが来たり、購入されたりすることがあります。逆に、購入いただいてから「お気に入り」追加いただくこともあります。

このあたりは、人それぞれだと思いますが、「お気に入り」に追加することによって、後で見返したい時にすぐにそのサービスのページを確認できるため、検討段階で「お気に入り」にしておくという人は多いようです。

<2.サービスに興味がある>

「お、これはなかなか面白いサービスだな」と思ってもらったサービスも、「お気に入り」追加されることがあります。

購入予定が無かったとしても、純粋に興味を持ってくれた人がSNSの「いいね」ボタンのような感覚で「お気に入り」に追加してくれるのです。

この場合は、問い合わせも購入も無く、ただ「お気に入り」に追加されただけの状態となります。

<3.自分のサービス出品の参考にしたい>

既にサービスを出している出品者が、競合のサービスを「お気に入り」に追加することもあります。サービス内容や料金体制、サンプルなどを参考にして、自分のサービスのブラッシュアップをおこなうためです。

また、これからサービスを出品しようと考えている人が、参考のために「お気に入り」に追加することもあります。この場合、その人のページに飛んでも類似サービスは確認することができませんが、後々似たようなサービスを出品する可能性があります。

個人的にはこのような「競合さん」や「同業者さん」からの「お気に入り」追加は大歓迎で、時には「出品に際して何か分からない事や困った事があったらいつでも相談してくださいね」とDMを送ることもあります。
ココナラの特徴でもありますが、個性や独自性がものを言う市場なので、競合や同業者もあまり敵にはならず、むしろ同志や仲間という感覚が強いんですよね…。

<4.応援したいと思っている>

例えば、もともとの知人がココナラで出品したり、SNSやYoutubeなどでファンになっている人がココナラで出品したりしたら、応援の意味を込めて「お気に入り」追加するというケースもあります。

ココナラでは出品者交流会を開催していますので(今はコロナウイルスなどの問題でお休み中ですが…)、そこで知り合った出品者同士、互いのサービスを「お気に入り」追加することもあります。

購入してもらえなくても、嬉しい「お気に入り」追加ですね。

<5.営業目的(自分のサービスを見てほしい)>

複数のサービスを出品している人は、通知音が鳴りやまず何事かと思ったら自分の全サービスが同じユーザーに連続で「お気に入り」に追加されていた、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。

あるいは「あれ、この人前にも『お気に入り』してくれたような…」という人から何度も「お気に入り」追加されたりした、という経験をした人もいるのではないでしょうか。

明らかに購入意図が無く、片っ端から「お気に入り」追加したり、何度も「お気に入り追加したり(これは、「お気に入り」状態を一旦外して、また追加している状態です)、そのような事をするユーザーは、一体何のためにそんなことをしているのでしょう。

考えられる嫌がらせ以外の目的は、”営業”です。
要するに「誰だコイツ」と思わせて、自分のページを開かせることが目的なのです。
あわよくば、自分のサービスも開いて、そこから購入にもっていければ…という意図があります。

似たような営業目的のアプローチに「フォロー」があり、「フォロー」に関しては親切なユーザーが「フォロー返し」をしたりしているようなので、フォロワー数を増やすという意味では一定の効果があるのかもしれませんが、サービスの無駄な「お気に入り」追加はただの迷惑行為でしかありません。

このような営業目的の「お気に入り」追加は、「お気に入り」数を増やしてくれてありがとう、と心の中で軽くお礼を言って、無視するのが一番です。

【「お気に入り」追加にDMを送って効果があるのは「購入検討者」のみ】

「お気に入り」追加の5つの意図について解説しましたが、「お気に入り」追加を受けてメッセージを送ることによって購入に紐づけられる効果が見込めるのは、5つの中の「1.購入を検討している」人のみです。

上で紹介した「2~5」の人には、いくらDMを送ってもほぼ効果無しなので、「お気に入り」追加されたという通知が届いたら、オウム返しのようにメッセージを送るのは、ただの無駄骨となってしまいます。

「2」の「サービスに興味がある」人は、僅かに将来的にサービスを購入してくれるかもしれないという可能性を秘めていますが、あまり期待はできないでしょう。ただ、「1」と「2」の「お気に入り」追加は、そのアクションだけでは見分けがつきません。

そのため、もし「お気に入り」追加に対してDMを送りたいと考えているならば、次のケースは避けてDMを送るようにしましょう。

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また、購入検討者に送るDMの内容によっては、購入を促すどころか「DMのせいで購入してくれなくなった」という悲劇を生んでしまうリスクもあるので、DMの内容には細心の注意を払わなければなりません。

【「お気に入り」に追加してくれた人に送るメッセージの注意点】

では、「1.購入を検討している」人と、「2.サービスに興味がある」人に対してメッセージを送る際に注意すべき点はどのようなものか、解説していきましょう。

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<1.必ずお礼を最初に述べる>

当たり前のことですが、最初の一文は必ず「お礼」でなければなりません。
「数あるサービスからお気に入りに追加いただき、ありがとうございます」など、お礼の言葉で感謝の気持ちを伝えましょう。

<2.単なる営業メッセージはNG(押売は絶対×)>

これが非常に大切なポイントとなります。
「買ってくれ」という気持ちが見え透いた営業メッセージは、不快感を与えてしまうリスクが高く、特に個人がサービスを販売するココナラではその印象が顕著に出ます。

大手コンビニや通販サイトなどから「特別セールのご案内」や「新商品のご案内」が届けば、興味がある人は喜んでその情報を得るでしょう。
しかし、知り合いでもない他人から「私のスキル、買ってくれませんか?」と言われたら、引いてしまう人が多いのではないでしょうか。
仮に「お気に入り」に追加したとしても、だからといってその相手から積極的にメッセージが届くことを嬉しいと感じる人は稀です。

それは例えて言うならば、洋服売り場で少し気になった服を手に取った瞬間、店員さんがズイッと近づいてきて「そちらのシャツは素材が素晴らしくお値段もお手頃で、お客様にピッタリだと確信しております!!」とまくし立てられるような、そんな気分になるのです。
折角服を手に取ったのに、店員がこれでは買う気が失せてしまいますよね。

この「不快感」や「引いてしまう感覚」が、「お気に入り」追加に対してDMを送ったことにより逆にサービスを買ってくれなくなるリスクの原因となります。

そのため、メッセージを送る際には単なる営業メッセージにはならないよう注意しましょう。
特に「押し売り」を感じさせる文言は絶対NGです。

<3.「役に立ちたい」想いを入れる>

単なる営業メッセージがダメなら、どうしたら良いのでしょうか。
その答えは「買ってくれ」という気持ちではなく「あなたの役に立ちたい」という想いをメッセージに込めることです。

まず「お気に入りに追加いただき、ありがとうございます」とお礼を述べて、それから「もし何かお役に立てそうなことがございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください」などと、「ご購入ください」や「ご利用ください」といった直接的な営業ワードは避けて続けます。

他にも
類似サービスが多数ございます。金額や内容など、それぞれ異なりますので、本当に○○様にとって納得のいくサービスとご縁があることを願っております。私がお役に立てるようなことがあれば、ご用命いただければ幸いでございます。
サービスの説明や料金など、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。ご購入いただかなくても全く問題ございません。
など、買うことを勧めるのではなく、相手の気持ちに寄り添い、「いつでも待ってます」といったニュアンスを強く出した文章がおすすめです。

【カテゴリによっては効果アップが期待できる!?相談や占い系の出品者さんの場合】

私自身は、現在「お気に入り」追加に対してDMを送ってはいません。
しかし以前、半年ぐらいの間、「お気に入り」追加してくださった方へDMを送っていたことがありました。

そのきっかけとなったのが、悩み相談や占いをされている出品者の方から「お気に入り」追加に対してきちんとDMを送ると、そこからサービス購入に繋がる、と聞いたことでした。
正直盲点だったので、これはやってみるしかない!と私も早速実践したのですが、その効果は半年続けても2,3件のみでした。その2,3件も、そもそも購入してくれる予定だったのか、DMの効果だったのか、よく分からず…。
手間と天秤にかけた時に、あまり意味が無いな…と思って止めました。

ただ、その方は間違いなく「お気に入り」追加へ反応することによって購入者を獲得していたのです。
これは、カテゴリによって効果に大きな差が出るのかもしれません。
その方は「悩み相談」や「占い」で出品されていました。
つまり、購入者は、悩みや迷いを抱えていて、それを「誰かに聞いてほしい」と切望しているんですよね。
だから、「お気に入り」追加に対してその出品者から反応があって「いつでもお待ちしています」などと言われれば、とても嬉しくなり、頼りたくなるのではないでしょうか。

一方で私が出品しているカテゴリは、「聞いてほしい」という購入動機とは全く縁遠いものなので、「お気に入り」追加へのDMは効果がほとんど無いのでしょう。

カテゴリによっては、「お気に入り」追加に対してメッセージを送ると効果絶大ということもあるかもしれません。

【結局メッセージは送るべきか送らないべきか】

本記事のテーマである、結局のところ「お気に入り」されたら営業メッセージを送るべきなのか、送らないべきなのか、という問いに対しては…

相手とサービスと時と場合による

という答えになります。

ちなみに、私は現在は一切反応していません。
理由は、経験上あまり意味が無いということが分かっているからです。

しかし、先述の通り、相談系のカテゴリなどでは一定数の効果が見込めるようなので、「お気に入り」追加に対して何らかのアプローチをするという手法も、ひとつ"アリ"と言えるでしょう。

ただし、DMが単なる営業メッセージになってしまうと、好感度が下がり、逆に購入への動機づけができなくなってお客さんが遠ざかってしまうリスクがあるので、十分に気を付けましょう。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

「お気に入り」の追加に対してメッセージを送ることによって得られる効果は、カテゴリやサービスの特徴などによって大きく異なるようです。

ただやみくもに営業メッセージを送りつけて、折角「お気に入り」に追加してくれた方に不快感を与えてしまうことのないよう注意しながら、様子を見ながらメッセージを送ってみるのも良いかもしれません。

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