「疲れない脳」の作り方

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面白くて、実用的な本を見つけました。


気になって頭からはなれないことや心配事。
ご飯を食べていても布団に入っていても、どこか心に引っかかっていることってあると思うのです。身体を休めても脳は動いている、エネルギー消費量の高い脳をどう休ませるのか

この本では、効果的なマインドフルネス(瞑想)を科学的に説明されています。
「何も考えずにぼーっとすれば、脳は休まるんじゃないの?」と考える人もいることでしょう

しかし残念ながら、どれだけ無為な時間を過ごしても、それだけでは頭は休まらないのです。むしろ、どんどんエネルギーを消耗し続ける可能性すらあります。

実際のところ、疲労感とは脳の現象にほかなりません。物理的な疲労以上に、まずは脳の疲労が「疲れた」という感じをあなたの中にもたらしています。

その意味では、「脳の休息法」を手に入れることこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートになるのです。(「世界のエリートがやっている最高の休息法」久賀谷亮 より引用)


最近思っていた”いまへ集中する”方法とそのメリットが、これでもかーってくらい詰め込まれていました。

一番衝撃的だったのは、雑念の捉えかた、気がつくと同じようなことが頭に浮かんできて、堂々巡りしていたり、「これ前も考えたなー」て思いながら、仕事をしていても、食事中でも浮かんで来る思考ループ。

これがネガティブなものだと、非常に疲れる、身体を休めても、思考は、ぐるぐるしていて、休んだ筈なのに疲れが取れない。本の中では、脳を大食漢の臓器だと定義しており、そう考えるとわかりやすいですね。

胃だって、食べすぎると疲れる、機能が落ちるのと一緒で、脳だって使い過ぎれば疲れるのです。厄介なことに、脳疲労は身体全体に倦怠感をもたらすのです。疲れやすいという人は、もしかしたら「脳の使い方」を知らないだけなのかもしれません。

本のなかでは、雑念は、「キーキーうるさい猿たちが乗り込んだ電車」、と例えています。心は雑念が行き来するプラットフォーム。

自分がプラットフォームにいる姿を想像するとわかりやすいですね。プラットフォームには、毎日様々な電車(雑念)がプラットフォームを行き交います。

そして著者は言います、本来”自分”というのは、入れ物にすぎないと。どんな電車(雑念)がやって来ようと、プラットフォームは変わらないのです「考えている自分」と「考えていること」は、駅と、電車くらい違うものなのです。




別に、猿と一緒に騒がしい電車に乗ってやる必要はない、自分はその電車の乗客ではない。
いわば自分が悩ましいのではなく、悩ましい電車が多くやってきているだけ、堂々巡りをしているようで、自分自身(プラットフォーム)は、なにもかわっておらず、静かで、ただただ、電車が行き来するのを見守っているだけなのです。


一時的に脳を訪ねて来る客人(雑念)は、やがていなくなる。
この考え方、なにがすごいって、自分の思考や雑念が客観的に見られるようになるので、いちいちとらわれないようになることに加えて、考え方の歪みを修正しやすくなるのです。

一個一個、雑念を送り出せるので、余計なことで頭がいっぱいにならずに、頭のなかが片付く。

さらに気が効くこの本は、ネガティブ列車が到着して、不安に苛まれたときの対処法まで教えてくれています。

キーは「不安を根っからになくそう」ではなくて、なにが起きても自分は大丈夫だ、と、不安に耐性をつけて捉え方を変えるところにあるのではないでしょうか。



苦難でいかに自分を保つか、ほとんどの苦難は、将来への不安で、水増しされるそうで、一番ストレスに効くのは『いまここ』に集中することだそうです。なかったふりをするのではなく、見ないふりをするのではなく、不安も懸念も雑念もあってしかりで、

どうする、ではなくて、ただ気付くこと。
そしてそれをありのまま見つめること、何とかなるさ、と

いかに自分の意識が雑念だらけで、せわしなく過去と未来を行き来していたのか、気付きだらけでした。読んだ後頭が、身体がとても軽くなって、スッキリしました。いまここにいる感覚、を大切にしていきたいなとおもった次第です。

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