占いと統計学

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コラム
 僕が統計学のことを占いと明確に区別している理由について、裏付けとなる興味深い話に出会ったので書いてみたいと思います.

 みなさんは血液型をどれくらい意識していますか?
日本特有ですが「血液型占い」が存在していたり、十数年前には「00型の説明書」なんて本が大ヒットしたこともありました。
しかし血液型には性格を決定づける遺伝子や、脳の中で物理的あるいは化学的に作用して思考を左右する性質は確認されず、ましてや血液型占いのように運命を読み取れるような要素もない、というのが長らく医学の真実とされてきました。
こうなると「血液型占い」はたしかに根拠のないものでしかありません。

 しかし、これについてある実験が行われました。
「血液型によってビュッフェで選ぶ料理に違いがあるのか?」という考えのもと行われた実験のもと、なんと A型の人はしっかりとした歯応えのあるものを選び、B型の人はポタージュのようなものを選ぶ傾向があるなど選択の傾向が確認されてしまったんです。
まだ「どうしてこんなことが起きるのか」というメカニズムは明らかになっていませんが、この事実を無視することはできません。
このデータに基づいた傾向を確認できるものが、僕が占いと呼び分ける「統計学」です。

 ありがたいことに世界各国に栄えた文明がたくさんのデータを蓄積し、我々に残してくれました。
五芒星術、マヤ暦、コンスタンス仮説など、長い歴史によって蓄積されたデータをうまく使っていくことが、なんというかまさに歴史に学ぶ生き方だなーというか、どの学問もこういう先行研究をもとに発展してきたのだから人間もこのデータを使ってこそ進化していくんだなーと思うと、言葉に表せないほどのワクワク感が止められなくなってしまうんですよね。
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