知らないと損するファイル形式の話【歌ってみた】

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音声・音楽
歌い手やボーカリストのみなさん、こんにちは!
ミキサーをしているtamaです。

前回のブログではボーカル録音のコツについての解説を行いました。
今回はそれに引き続き、録音時の音楽ファイルの設定について話していきたいと思います。

録音形式とは?

歌い手やボーカリストの皆さんが録音をしてMIX師に提出する時、このような事を言われたことはありませんか?

「ファイル形式は”WAVE”で、”○○bit/○○khz"でお願いします。」

WAVE? bit? khz? 何の事だかさっぱりわからない方に、ざっくりと説明致します。

・WAVE
いくつかある録音形式の種類の1つです。ほかにはmp3やm4aといった種類があります。WAVE形式ファイルの最たる特徴として、「高い音質」が挙げられる一方、その分データサイズは大きくなります。
→高い精度での記録ができるWAVEファイルは、繊細な調整を行うMIX作業において最適と言えます。

・bit(ビット深度)
ビット深度とは、”入力された音量レベルをどれだけ細かく区切って記録するか”を表しています。
16bitよりも24bit、24bitよりも36bit といった具合で、数字が大きいほど細かく区切られていきます。

・khz(サンプリング周波数)
周波数とも言われているとおり、こちらは”1秒間に何回音を記録しているか”を表しています。こちらも数字が大きくなればなるほど細かな記録をとることができます。

歌ってみたにおすすめのビット深度・サンプリング周波数は?

まず前提として、録音時のファイル形式はWAVE一択と思って頂いてかまいません。
その上で、おすすめのビット深度・サンプリング周波数は・・・

24bit/48khz

です!

「どうして?」
「数字は大きければ大きいほど良いんじゃないの?」

勘の鋭い方はそう思われるかもしれません。
では、なぜこの形式が良いのでしょうか。

24bit/48khzをお勧めする理由

皆さんは作成した歌ってみた動画などをどこにアップロードしますか?
・YouTube
・Twitter
・ニコニコ動画
などなど、動画をアップロードする場所は無数にありますが、特にほぼ全員が使うであろうサイトが

YouTube
だと思います。

YouTube
このYouTube上での音声再生システムが、24bit/48khzで稼働しているのです!

厳密にはサンプリング周波数は44.1khzなのですが、アップロード時に48khzに再エンコード(変換)が行われるため、はじめから48khzにしておいた方がより音を忠実に再現し、ノイズも少ない状態で動画をアップロードすることができます。

まとめ

いかがでしたか?今回は少し難しい話をしてきましたが、「作品をアップロードしたい場所に応じて最適な形式が存在する」ということを知っていただければ幸いです。
今までこのようなファイル形式についてあまり考えてこなかった方も、これからは頭の片隅に入れてボーカルの録音をしてみてはいかがでしょうか。

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