いつもそこにあるもの

記事
コラム
最近感染者数がまた増え、いつまでもニュースに振り回されてしまうコロナ。北海道の感染者数が増えていますが、10月1日から6日にかけてお墓参りで北海道を訪れていました。ススキノなどは想像以上に観光客で溢れていましたので現在の状況はそれも影響しているかもしれませんね。

帰りの飛行機が飛ぶ新千歳空港は小雨模様でどんよりとした雲が空を覆っていました。ジェットエンジンの放つ唸りと席に押しつけられる感覚で少しドキドキしながら離陸すると飛行機は雲を抜け、座席の窓の外に青い空が広がりました。地上の雨を降らせていた雲は遥か眼下に見えています。上空は真っ青な青空。雨が降っていたせいか虹もかかっていました。

そんな景色を眺めながらふと「空はいつもそこにある」と思いました。地上にいると雲がかかれば見えなくなってしまいますが、見えなくてもそこにある。人の潜在能力もそうではないでしょうか?いままでその能力を発揮できなかっただけでいつも私たちの中にある。飛行機の座席でそんなことを考えていました。

今、放送大学の心理学関連の講座を受講しています。その中の一つに認知心理学がありますが、テキストにこんなことが書いてありました。

私たちの気分や行動、もしくは身体の反応は出来事そのものでなく、「その出来事の解釈の仕方」に影響を受ける。

解釈は幼少期の体験や過去の経験から積み上げられた思考のクセにより「推論の誤り」や「自動思考(意図していないのに湧き上がる思考)」を発生させます。雨が降れば心身ともに少し嫌な気持ちになる人が多いのではないでしょうか?これを先ほどの文章にあてはめれば雨そのものが嫌なのではなく、雨をどう解釈するかで嫌な気持ちが湧き上がるのです。(干ばつ地帯では恵みの雨となりますから。)

青空はいつもそこにある。我々の潜在能力も我々のなかにいつもあるのです。雨を降らす雲の上にいつもある青空が自動思考で湧き上がるようになったら人生もっと楽しくなるでしょうね。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す