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ココナラブログ
息をし続けること
記事
コラム
kyoichi kurosaka
2020/11/06 13:00
昨夜、20年前の映画を見ました。有名なのですがまだ一度も見たことのない映画で題名は「キャストアウェイ」。ほとんどのシーンがトムハンクス一人きりの映画です。観た方はストーリをご存じかもしれませんが、あらすじは飛行機事故で一人生き残った主人公が無人島で4年過ごし、無事生還する物語です。火を初めて起こすシーン、許嫁との関係、自殺を試みたことを連想させるシーン、そして皆さんの記憶に特に残るであろうウィルソンとの出会いと別れ。引きずり込まれるように観てしまいました。
映画の終盤で主人公が自分の将来について、次のようなセリフを放ちます。
「これからどうするかって?息をし続ける。明日も太陽が昇り、潮が何かをはこんでくるから」
このセリフを聴いて数年前を思い出しいました。借り上げアパートに独りで住み、会社に通っていた京都時代。色々なことが重なって私の精神状態はほぼ摩耗状態でした。気付いた時には何も思考出来ず、1Kのアパートのリビングに引いた布団から出ることができませんでした。夜になると何故か窓から下をボーッと眺める状態でした。
「消えて無くなりたい」
本気でそんなことを考えていました。会社に電話し、病院で診察を受けた後、私は何も考えず、東京行の新幹線に乗りました。主人公が生還する1年前の精神状態が私にはよくわかります。
当時、私は実際漂流していたわけではありませんが、精神は漂流状態でした。あれから数年たち、主人公が吐いたセリフにものすごく共感します。自分の精神状態がどうであれ、毎日太陽は昇り続け世界は動いていくのです。特にこの5年間、ジェットコースターのように昇り下りが激しい人生を送ってきました。でもいまここで息をし続けています。何故ならそうしていれば何かが何かを運んでくれることを経験したからです。生きること、すなわち人生は本当につらいものです。これは事実です。でも息をし続けることが解決方法だと実感し、今を生きています。
#キャストアウェイ
#人生観
kyoichi kurosaka
ファーメンテーションコーチ / 50代後半 / 男性
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