自分の何が発酵するの?

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コラム
発酵の定義は「代謝によりエネルギーを得て、その結果として有益なものが出来上がること」です。

この「エネルギーを得て」がポイントです。エネルギー=熱。幸せな人生を送っている人は例外なく熱量が高く、人生のエネルギーを発揮しています。従って発酵を人生に適用すれば、 「人生におけるエネルギーを獲得・発揮して幸せな状況を自分自身で創り出すこと」 となります。

「では自分の何を発酵すればよいのか?」

当然この疑問が湧いてくると思います。

私の人生は30代半ばまで本当にラッキーの連続でした。希望していた会社に就職し、会社派遣の海外留学、その後の海外駐在、そしてプライベートでは結婚もし財政的にも恵まれた生活を送っていました。今思うと自分の中にエネルギーがいつも充満し、そのエネルギーを自分のやりたいことにうまく使っていたと思います。学生からの夢であった「海外でビジネスをして日本の力を他国の人に感じてもらいたい」ということを実際やっていたのですから。

転機が訪れたの赴任先の香港から帰国する直前に分かった病気です。医者からはこのまま放置すれば将来間違いなくガンになり、生命を落とすと脅かされて帰国しました。企業と言うのは非常なものです。病気はプライベートなものとして扱われ、閑職へと異動。それからは何をするにもやる気が出ず、将来を放棄したような生活になりました。

治療に専念しながらも仕事をしていた矢先、人事異動で人事部兼務の研修所勤務となりました。人生分からないものですね。それ以来私は会社を変わっても人材開発の仕事に携わるようになったのですから。

その後も紆余曲折があり現在に至るわけですが、精神的な不調で何度も職を変わることになった原因ははっきりしています。自分の中のエネルギーを見失ったのがその原因です。エネルギーを感じられなくなった私の環境は徐々に家庭にもおよび、仕事もプライベートも思うように行かなくなりました。何度かの精神不調、それに伴う転職、そして離婚、家の売却。打ちひしがれていたそんな時に出会ったのが「発酵」でした。素材そのものが持つ酵母や菌が触媒となりエネルギーを発生させながら有益なものとなっていく。これを人生に活かせないか?この質問からすべてがスタートしました。

話が長くなりました。本題に戻りましょう。

「自分の何を発酵すればよいのか?」

私が考えるのは人が持つ潜在能力の4つのパーツです。1つは「心身のバランス」、2つ目は「価値観」、3つ目は「思考」、そして最後の4つ目が「アクション」です。自己を認識し、受容した上でよりよい人生に向けて思考を修正してアクション。このステップを踏んでいくうちに自分の中にエネルギーが生まれて元気になっていきます。元気になったら発生したそのエネルギーを自分のやりたいことに使うのです。まさに「発酵」です。

人はやりたいことに向かってその行動が一致していけば必ず現実化されます。でも「心身のバランス」「価値観」「思考」が不安定であるとそこまでたどり着かないのです。どんな小さな成功でも結構です。皆さんの人生を振り返ってみて思い出すとこの4つのパーツが充実していたのではないでしょうか?意識されていなかったかもしれませんが、恐らく不安定ではなかったと思います。
逆説的ですが生まれ変わるためにあなた自身を変える必要はないのです。あなた自身を「発酵」させるのです。そんなお手伝いをしています。



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