こんにちは。健美処 おふく堂です。
本日は「手の温度と味覚の差の関係」です。
居酒屋の食事が味が濃いのはお酒に合わせるためだというのを聞いたことがありますか?
では実際にお酒を飲むから濃い味が欲しくなるのでしょうか?
もちろんそれも理由の一つだと思います。
濃い味を欲してしまう理由は他にあります。
実は手が冷たい状態だと味覚が鈍感になってしまうために濃い味を欲してしまうのです!
居酒屋さんを例にすると、ビールをまず飲む事で手を冷やし
その影響で味覚が鈍感になってしまうため、濃い味を欲してしまうのです。
逆に手を温かくした状態だと味覚は敏感になって味をよく感じるため、
薄味でも満足する様になります。
実は、日本食ではお味噌汁のお椀で手を温めながら食事をスタートする為、薄味でも満足しやすいのです。
しかし、家庭でも汁物を食べる事が少なくなったり、お椀を使わなくなったりと
手を温めてから食事をする機会が少なくなっている為、居酒屋以外の外食や家庭での食事でも
だんだんと食事の味が濃くなって来ているのです。
季節によっても手の冷え方が違うために味の濃さが変化しますし、
料理中に洗い物で手を冷やしても、味見の際の味覚に変化が出て来てしまいます。
世間では薄味の方がいいとされる事が増えて来ていますが、
濃い味になってしまう理由も分からないまま薄味にすると食事に対して満足をする事ができなくなってしまい、
楽しいはずの食事でストレスを溜めてしまう事になりかねません。
表面的なこととしての薄味が良くて濃い味が悪いのではなく、本質的な
「濃い味でなくては満足しないのは何故か」が大事になってくるのです。
手が冷たい状態で味覚が鈍感になっている状態と手が暖かい状態での味覚が通常(敏感)に
なっている状態での違いをご自身でも体感していく様にしてみてください。
例)手をお湯やカイロなどで温めて食べ物(何でもOK、チョコやお菓子や調味料など)を食べる
次に水や氷で手を冷やして同じものを食べる
最後に手を温めて再度、おねじものを食べる。
上記を試して味の違いを感じてみてください。