【有り合せの食材で創作料理を作る】

記事
学び
 これといってレシピはないが、冷蔵庫の
 残り物で適当に何か作る。これも立派な
 創作料理なのである。私にも覚えがある。 
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 「もっとも影響力のある心理療法家」と
 言われるカール・ロジャーズは七十近く
 になってから、幾人かのクライエントの
 女性と性的関係を持ったり、アルコール
 漬けになったりと、苦渋に満ちた人生を
 歩んでいたようだ。また、楽しみ下手・
 感情(特に怒り)を表現できない・人間
 関係の構築が苦手という生きづらさをも
 抱えていたようで、そうした私との共通
 する点には、大いに親近感を覚えている
 (クライエントと性的関係を持つところ
 は受容できないが)。そんな彼の人間観
 を代表する考え方は、心理カウンセラー
 がクライエントを信頼して、ありのまま
 の相手を理解することに真剣に取り組む
 ことができれば、クライエントはきっと
 自分自身の力で成長できる」というもの。
 実現傾向(人が自分の持っている潜在的
 な能力や自分らしさを発揮していこうと
 する傾向)を人間の唯一且つ最大の動因
 と捉え、原因(実現傾向)があって結果
 (行動)がある、としてどこまでも人間
 というものを信頼しようとするのである。
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 その意味を考えると、今、置かれている
 状況の中で自分で成長や問題解決を図る
 ことも「実現傾向」であるのだと言える。
 地下深くのじゃがいもは、小さな窓しか
 ない中で、薄日に届こうとして少しづつ
 伸びていく。条件さえ整えば、生命ある
 ものは成長に向かって進んでいく。人間
 のそれは「実現傾向」であり、有り合せ
 の食材で創作料理を考える・「ピンチは
 チャンス(条件【打破することで成長が
 できる】が整った)」だと捉える・職場
 の契約満了を機に勉強して独立開業する、
 等のことが相当していると言えるだろう。
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 私も、カウンセラーとしての活動が軌道
 にのらず、親族の理解も得られておらず、
 人生で何度目かのピンチなのだが、元々
 「ピンチはチャンス」を座右の銘にして
 いることもあり、心の奥にはこの状況を
 何故か面白がっている自分がいることも
 確かなのだ。今やらねばいつやるのか?
 という気持ちが強く、それこそが自分の
 「実現傾向」であり、今、置かれている
 状況の中で、成長や問題解決を図ろうと
 もがいている限り、負けはしないだろう。
 今は、まだ最善の策が見つかっていない
 だけで、いずれ何らかの形が必ず作れる、
 という根拠のない自信が私の中にはある。
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 御閲覧、心より感謝申し上げます。
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