パーソナリティ障害について

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私自身がADHDで広範性発達障害を持っています。
そこから色々な方の境遇にも少しは共感できるのではないかということから読ませていただきました。

こんにちは。
メンタルトレーナーの棚橋曉羅です。

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目次
・パーソナリティ障害とは
・背景的な要因
・パーソナリティ障害と合併しやすい病気や障害
・どうしたらいいのか
・まとめ


パーソナリティ障害とは
パーソナリティ(気質と性格が統合されたもの)
に著しい偏りがあり、社会生活を送るのに支障をきたしている状態です。

本人が自覚することは難しく、周りの人のその人に対する誤解が生じやすいことが多くあります。

パーソナリティ障害の全般的な判断基準はアメリカ精神医学会の「DSMー5判断基準」が用いられています。

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パーソナリティの偏りを持つ人は決して珍しくありません。

パーソナリティ障害か否かはパーソナリティの偏りの強さだけではなく、それに加えて本人の生きづらさなどの主観的苦痛、及び本人の人間関係や社会生活での困難が持続的に発生しているかどうかで判断されます。

パーソナリティ障害の主な症状

・両極端な認知をする
・思い込みが激しい
・人を信じられない。安心感が持てない
・高すぎるプライドと劣等感の同居
・衝動的な行動が発生しやすい
・グレーなゾーンの許容範囲が狭く
 自分と他人との境界の区別がつきにくい。
・安心できないことから相手を試すようなことを何度も行なったり、
 裏切られるのが怖くて先に裏切ってしまったり、人との関係を作るの苦手。
・完璧主義に走ったり、周りの目を気にしすぎて極端に消極的だったり、
 アンバランスな心の状態になりやすい。
・その時々の思考や感情に突き動かされて衝動的な行動をとりやすい。
 (リストカットや自殺などのケースがこれに当たります)

パーソナリティ障害と似た症状
・総合失調症
・妄想性障害

これはパーソナリティ障害の症状の中に
妄想癖や極度な疑心暗鬼があります。
また攻撃性の高さなどから誤解も生まれやすいのも特徴です。

そのため判断は非常に難しく注意深く鑑別する必要性から長期にわたって診断を行うのです。



背景的な要因
パーソナリティに気質と性格という言葉が含まれています。

気質とは主に
遺伝的なDNAからの固有な性質のこと。
これがパーソナリティのベースとなります。

性格は
生育環境によったり
家族との関わり合いによったり
社会的な要因に左右されながら形作られていきます。

乳幼児期に家庭で愛着関係が築かれていたか
愛情豊かに育ったか
が「ものの捉え方」に影響してきます。

家族との関わり合いから社会生活の基本を学びます。
安心感や信頼感など、人との付き合い方などなど。
5歳から15歳の間に作られます。

社会に出て学校や地域社会、職場、趣味仲間など
集団行動などができるかどうか
これらが最終的な性格形成となります。

その中で成功や失敗、トラブル、病気や怪我などの経験を通して
「自分というものはこうだ」思い込むのです。

家族との関係がうまくできていかないことや愛情を受けて育てられなかった子供ほど社会性の欠如が現れやすいということが統計的にわかっていることです。

そしてもう一つの要因として
発達障害がある場合です。

主な発達障害として
・ADHD(注意欠乏・多動性障害)
・ASD(自閉症スペクトラム障害)
・LD(学習障害)

発達障害の一つで注意力散漫、多動性などが特徴のADHD
社会性に困難を抱えることが特徴のASD
知能に問題はないが読み書き、計算などの習得に困難があるLD

というのが発達障害の特徴となります。

ちなみにADHDは5歳までは5人に1人の割合で発生します。
その後成人するまでに25人から50人の割合に減ります。

集団生活の中から社会性を習得したり、精神面の安定性が保たたれると症状が緩和していくことが発達心理学の分野では知られています。


パーソナリティ障害と合併しやすい病気や障害

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これだけ多くの病気や障害を合併していけば生きづらさを感じますよね。

他の依存症として
・アルコール依存症
・タバコなどの薬物依存症
・ギャンブル依存症
なども発生することが多いです。


どうしたらいいのか

まずは本人が自覚することが大事です。
そこから抜け出したい!と思うことが大切で
病院での治療開始には本人の意思なしでは行えないからです。

また家族や友人、知人の理解も必要になります。

社会的に生まれてから長い時間をかけて作られたパーソナリティですから
すぐには変えられません。

周りのサポートを得ながら緩やかに回復していくことが回復の近道です。

いきなり変えるとなると困難が伴います。
失敗すれば今以上の障害を抱える可能性が高まります。

主な治療は2つ
・薬物療法
・精神療法

病院で主に行うのが薬物療法です。
効果的な治療薬を飲みながらパーソナリティ障害の症状を抑え、
周りとの人間関係を作っていくようにする治療法です。

薬ですぐに解決するということではありません。
理由は障害という言葉があるように、脳に何らかの深刻なダメージがあって起きているのが障害です。

骨折しているのにすぐに治ることがないのと同じです。

精神療法は
心理的アプローチを行うものです。

カウンセリングを受けたり、
自分の心のコントロールを身につけたり、
自らのメンタルをケアしたり、
家族のサポート受けながら自立していく訓練をしたり
行動をしながらの療法です。

パーソナリティ障害は自分のことだと思って
自ら治す努力をすることが非常に大切です。

責任を肩代わりしてもそれが本人のためにならず
お互いを疲弊させる結果になることも多々あります。

まずは自立できるようにメンタル面の強化を図ることと
周りの理解を得ていくことが回復するために必要なことになります。

周りが行えるのは
パーソナリティを否定せず、彼らがそこに至る気持ちの理解を示すことです。

ということが書かれていました。

まとめ

パーソナリティ障害は本当に大変です。周りの誤解を解きながら
自分をコントロールしていく必要があるからです。

過去の経験に基づいて人は判断をする生き物です。
そのため相手を信頼することが難しく、心を許していくことも必要だからです。

ましてや発達障害の可能性もありますから
問題が複雑に空回ってこぶ状態になっていることもあります。

できることは
・問題を一つずつクリアにすること。
・メンタル面のケアをしつつ、トレーニングをしていくこと

この2つです。

理解が深まれば成長できます。

以上曉羅でした。
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