日本と全然違う中国の展示会

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コラム
中国市場を開拓しよう!となった時にまず考えるのは展示会参加だと思います。中国は広く、日々様々な展示会が行われています。

私も上海や北京の展示会を色々見に行っていますが、大都市だから、大きい会場だからと言って良いと言い切れないというのが実感です。

例えば上海の中心地にある割と大きな展示会場を利用した展示会。お昼時にも関わらず出展社以外の人が非常に少ない、平日の地方都市の遊園地状態である、こういう事が割とあります。これだとわざわざ海外から出店する意味はなさそうです。

また人は多いけど…という場合もあります。同じく上海にある一番大きな会場を利用した展示会。来場者も多く、海外からの出展社・来場者も多いです。首から下げているIDカードを見るとアジア圏やヨーロッパ圏だけではなく、中南米からの参加者も多いです。この展示会はとにかく規模が大きくて、出展ブースも多い。とても全部は見られないので、どうしてもメインだけを周る感じになってしまいます。よっぽど目立つ商材があるか、ブース自体に工夫をしないと埋もれてしまう可能性が大きいと思いました。

大きな都市の人の集まる展示会を狙っていく方法の他に、あえて地方の小さい展示会を狙っていくという方法もあります。地方の展示会はその土地の中小企業が集まります。ターゲット業種が多い土地の展示会に出ることによって、現地のお客様とじっくりコミュニケーションが取れる可能性も高まります。

場所や規模の他に気を付けておかなければいけないのが出展目的。中国の展示会は一般消費者の来場者も多いため注意が必要です。

私は大連と広州の展示会に出たことがあるのですが、どちらも一般の消費者…言葉を選ばずに言うと中国のやり手のおばちゃんが押し寄せます。

中国の展示会は即売が可能な事も多いので、それを目当てにやってくる一般消費者がたくさんいます。こういったお客さんは「展示会で売っている商品は安い」という認識で来るので、高額商品には目もくれません。目もくれないくらいならまだ良いのですが、しつこく値切ってくる人も結構います。特に最終日は「持って帰るより売り切ろう」という出展社を狙って、値切る人が大量にやってきます。私も台湾人の女性に1時間位粘られ辟易しました。


出展目的が在庫の一掃やマーケティング調査なら良いと思いますが、代理店や取引先を探すのが目的の場合、企業が来なければ無駄になってしまいます。ネットで過去に出展した人の感想を調べたり、JETROや地方の団体などが仕切っているのならその担当者に聞いたりして、あらかじめ来場者層をチェックしておいた方が良いです。


展示会情報を探す時JETROや中国の展示会情報サイトを見て、それから公式HPにアクセスするのが一般的だと思います。

ただ、中国語のHPの情報は残念ながら全くあてにはなりません。同じイベント会社系列の展示会は青島も北京も上海も同じ来場者数が書かれていたりするので、実際に行ってみないと分からない事が多いです。もし時間に余裕があるなら一度行ってみるのがおすすめです。


行く余裕がない場合は同業者の人に話を聞いたり、JETROなどの公的機関を通して現地コーディネーターに相談する等の方法を取ると良いと思います。


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