BGMでお客の行動を支配する

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。SAPOTEです。

今回はBGMだけでお客の行動が変わるテクニックをお伝えします。

お店を経営している人は、知っていると面白いテクニックだと思うので、
ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。


店内で流れている音楽の意味

質問です。

買い物や食べに行ったときにお店で流れている音楽、
どんな曲が流れていたか覚えていますか?

たしかに何か流れていた記憶はあるが、
何の曲かまではなかなか思い出せませんよね。

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記憶に残らない曲を流す意味ってあるのでしょうか。

ここちよく買い物や飲食をしてもらうためもあるでしょうが、
実はそこには企業のマーケティング努力が絡んできています。

企業は、ものを売るために様々な仕掛けをほどこします。
それは商品のパッケージデザインもそうですし、
飲食店の盛り付けもそうです。

最近ではインスタ映えがする盛り付けに
こだわっているお店も多いと思います。
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そして実は店内BGMでも仕掛けがほどこされています。
その結果わたしたちは、まんまと誘導されているのです。

アップテンポの曲

お店に入り、アップテンポな曲が流れていることがあります。
■時間限定セール実施のお店
■昼時のお店

時間限定でセールを開始しているお店の前を通ると、
「今だけ店内商品最大80%オフです!」といった定員の声とともに
激しいアップテンポな曲が流れていました。

これは、お客をせかすことで、ゆっくり考える間を与えないためです。
これによりお客は物を吟味することなく、お得な割引率の高いものを手にします。
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仮にセール時にゆっくりな曲がながれていた場合はどうなるでしょうか。

きっと、お客は手に取った商品が本当に必要なものかどうかを考えるでしょう。その結果「確かに安いが今は必要ない」と思う人も増えることでしょう。
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このテクニックを使用すれば、お昼時の飲食店の回転率を上げることもできます。

飲食店にとって、席がうまり、お客に待ってもらうほどもったいないことはありません。混んでいるからとせっかく来店されたお客が違う店に行ってしまう可能性があるからです。

そんなときこそアップテンポな曲です。

人は早い曲を聴くと、行動も早くなると言われています。
つまり早い曲がながれているお店は、ゆっくりな曲がながれているお店にくらべて回転率がよいと言えるでしょう。

お昼時にゆったりとした音楽をながしてしまうと、
それだけお客はリラックスしてしまいます。
あとは想像におまかせします。


スローテンポな曲

先ほどの2つの例にスローテンポな曲を当てはめると、
裏目に出てしまうので注意です。

では、スローテンポな曲がよいと思われる場面とはなんでしょうか。
■客単価の高いお店
■すいている時間帯

客単価の高いお店はゆったりとした音楽をながし、
お客少しでも長くいてもらうようにする方がよいでしょう。
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飲食店の場合、長く食事してもらえれば、追加で飲み物等を注文してくれる機会が増えるからです。

客単価が高くないお店でも、すいている時間帯はゆっくりな曲をながすことをおすすめします。

それは、人はガラガラなお店に入ることを避ける傾向にあるからです。
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誰も入っていないお店より、ほどほどに人がいるほうが人は安心するのでしょう。

そのため、すいていると思わせないためにも、少しでも長くいてもらうようにリラックスできる空間を心がけるのがお店にできることだと思います。


毎回決まった曲

お店によっては、オリジナルのテーマ曲をながしているところもありますね。

これは、ながす曲をお客の記憶に定着させることで、
曲=○○の店といった紐づけをするためです。

例えばCMを見ると、当然そのお店のことを想像しますよね。
それとおなじで、突然よくいくお店の曲が頭の中でながれてきたとします。

企業としては、それだけでCMを見せるのと同等の効果をお客にもたらすことができるのです。

これはある程度世に認知されているお店が使えるテクニックとなります。

あと毎回同じ音楽がながれているのは、
やや安っぽいイメージをもたれる危険がありますので注意が必要です。

安さを売りにしている地域のスーパーなどでは、
オリジナルテーマ曲がある場合が多い印象ですね。
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コロナ対策におすすめの方法

今は新型コロナウィルスの感染予防対策に
頭を悩ませている経営者も多いことでしょう。

そんなときにおすすめがあります。

それは、BGMの音量を絞る、またはゼロにすることです。

店内に大きな音楽がながれていると、お客同士の声も必然と大きくなります。
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大きな声を出せはそれだけ飛沫のリスクが高まりますよね。

では、音楽を切ってしまってはどうでしょうか。

シーンとした店内では、
自然とお客同士がヒソヒソと会話をするようになります。
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これはみなさんにも思い当たる経験があると思います

お客とのあいだにアクリル板設置もいいですが、
そもそも大きな声を出させないためにも、
こういった方法があると覚えておくと役に立つと思います。

お客が増えてきて店内が込み合ってきて、にぎやかになってきたと思ったら、
ぜひBGMの音量をしぼってみてください。効果あります。

まとめ

このように、たかがBGM、されどBGMです。

わたしたちは日々気が付かないところで、
様々な企業戦略によってにまんまと
誘導されているわけですね。

裏を返せばものがあふれている現代では、
そこまでしないと売ることができないという意味でもあります。

これを読んでいる中で、お店を経営している人がおりましたら、
ぜひ店内のBGMにこだわってみてはいかがでしょうか。

そして、関係がないと思った方も、
出かけた先でながれている曲に意識してみてはいかがでしょうか。

「このお店は早い曲をながしているぞ」
「なんだかお客はせかせか買い物している」
「これは企業の戦略でこのような曲にしているんだな」

などといった目線で見ると、なんだか面白いですよね。

参考になればうれしいです。

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