聴く力

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世の中の成功者(主にお金持ち)が必ず持っていると言われる能力はなんでしょう? それは「聴く力」です。ああ傾聴のことね、と思いがちですが、それはごく一部分。この力は次のように発展します。聞く→聴く→問う→引き出す→吸収する→関係をつくる。あまり厳密に考える必要はありません。ざっくりのイメージです。

まず「聞く」と「聴く」の違い。「聞く」は、音が耳に自然に入ってくる。「聴く」は、注意深く、進んで耳を傾ける。前者は受動的、後者は能動的な感じです。そういえば聴という漢字には「心」が入っていますね。「問う」になるとさらに積極的になり、こちらから問いかける。そして「引き出す」。ここまで来ると情報収集。さらに「吸収する」。これはもはや「学び」です。そして最後は「関係をつくる」。その先は信頼構築などになりますが、今回はそこまで言及しません。実際には、聴く→関係をつくる、と一足飛びのことも十分あります。

それでは一体なぜ成功者は「聴く力」が高いのか?それは、学びと関係構築を合わせて実現できるから。しかもこの力が高いと、多くの人と接触頻度を上げることができます。学びやネットワークがどんどん広がるってわけです。広さだけでなく、深さも期待できます。私が監査の仕事をしていたころ、インタビューの時に実感しました。適切な問いを発信し、上手に情報を引き出す。これができればGOOD。以上が「聴く力」の全体像です。それじゃあガンガン質問攻めにして相手から答えを引き出せばいいんですか?そうではありません。それではただの尋問です。

今回一つ一般的に有用だと言われているノウハウをご紹介します。それは「フォローアップクエスチョン」。相手の話に乗っかって会話を展開していくコミュニケーション方法です。「休日旅行に行ったんだ」「へえ、どこに行ったの?」「日光」「今いい季節だよね。どうだった?」・・・・・。あたり前のようですが、これが上手な人とそうでない人とでは雑談力が全然違う。TVのバラエティ番組の司会者などはとんでもなく上手だし、ほぼそれです(+多少面白いつっこみ)。さんまやタモリは抜群。自然なフォローアップクエスチョンを身につけると、雑談から会話がはずみ、仕事もやりやすくなります。ちなみに私は上手ではありません。まず傾聴から学び直そうかな。

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