【初めての歌ってみた】StudioOneMIX初心者はとりあえずコレ!!!MIXテンプレート。

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音声・音楽
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初心者の方はまず、ボーカルと※2mix音源のMIXから始めていきましょう!
  ※2MIX=カラオケ音源

【手順1.原曲データと2mix(カラオケデータ)のデータを入れる】

まず最初に課題として用意しておいた原曲と2mix音源をプロジェクトに入れます。

初心者がMIXする上で最も重要なポイントは
『原曲のMIXに近づけられるよう確認しながら作業する』ということです。
MIXが上達しない人の中には『自分の感覚だけで作業をしている』という人がいます。
最終的にはその方法が正しいのですが、
何も分からない状態から感覚だけで作業すると何が正しいのか分からなくなり挫折してしまいます。
なので原曲に近づけるために、原曲は必ずDAW内ですぐに確認できるようにしておきましょう!

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【手順2.ボーカルピッチ修正、リズム修正、音量調整をする】

レコーディングが完了しましたら、次はメロダインというソフトでピッチ、リズムを修正します。
STUDIO ONE Professionalには付属されているピッチ修正ソフトですが、
STUDIO ONE のacademicやartistをご利用の方は、 Professionalにグレードアップするかメロダインソフト単品での購入、もしくは他のピッチ修正ソフトの購入をしてください!
MIXを行う上で必須のソフトになります。

早速メロダインを使ってピッチ、リズムを修正をします。
音程を修正したいトラックを選択した状態でコマンド+Mを押すとメロダインが立ち上がります。

音程の修正は、OP押しながら音程バーを上下にドラッグすると音程を変えれます。

リズムや長さは、カーソルを音程バーの左右に近づけるとカーソルが変化するので、その状態のままOP押しながら左右に動かすとリズムや長さを変えられます。

音量の調整は、音量を変えたい部分を範囲で選択し一番右側の音量調整の設定をクリックし、小さい音を大きく、大きい音を小さくします。
スクリーンショット 2022-12-17 19.58.28.png


無加工のボーカルは基本Aメロ、サビなどで声量が変わるので、
歌全体を丸ごと選択して音量調整するのではなく、なるべくAメロ、Bメロのようにセクションごとに分けて音量調整することで自然な音源に仕上がります。※ダイナミクス•••曲の盛り上がりのこと

ポイントはバーの音程は参考に、最終的には自身の耳で音の正確性を判断することです。
歌い手の声質や癖によっては、音程ラインの真ん中より少し上に上げたり、下に下げたりした方が良く聞こえることもあります。
どこの位置がベストかセクション毎に確認すると良いです!

メロダインは高性能ですが、全てのピッチやリズムを正確に修正できるわけではありません。
歌い手さんはレコーディング時、ベストテイクで録っておくようにしましょう!

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【手順3.コンプレッサーをボーカルトラックに追加し、音量を均一化させる】

コンプレッサーとは音源を圧縮させて、音の大小を抑えるプラグインです。
音程、音量、ピッチがある程度定まれば、コンプレッサーでボーカルの音量を圧縮してさらに均一化させます。

コンプレッサーは左上のThresholdで圧縮するヘルツRatioで圧縮する強度を決められます。基本的にはこの二つで調整します。
特徴として圧縮するほど全体の音量が小さくなったり、呼吸音などが大きくなります。
事前にメロダインで音量調整しているので、過度にコンプレッサーをかける必要はありません。まず、だいたい下記画像ぐらいで設定しておけばいいでしょう。
スクリーンショット 2022-12-17 17.05.48.png


★プラグインの使用で最も重要なポイント★
これから紹介するどのプラグインにも言えることですが、
『どう使うではなく、どう聞こえるか』を意識してMIXするよう意識しましょう。
プラグインは色んな機能があって複雑な処理ができてしまうので、全ての機能を理解した上で使用しようとすると完璧に使えるようになるまでに相当時間がかかります。
なので、挫折しないためにも使い方というよりもどう聞こえるかをまずは優先しましょう。
繰り返し作業していれば自ずと機能も覚えていきます!

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【手順4.EQをボーカルトラックに追加し、ローをカット】

EQとは音の成分を調節できるプラグインです。
音の成分は主にhigh.mid.lowの三つの要素でできています。
音の聞こえ方というのは、同じ音でもhigh.mid.lowの成分によって変わります。ex)キンキンした音→high成分が多い。

ボーカルの音域成分は全体音源の中でも主にmidの部分を多く占め、low部分はカラオケが占めているため、まずはlow部分を50Hzを目処に全カットしましょう。
スクリーンショット 2022-12-17 17.04.41.png


音源を再生すれば波形でどの成分が強いのかが一目瞭然なので、
ボーカルの声質に合わせて成分が多い部分を抑えたり、逆に弱い部分は上げるように調整します。
ポイントは過度に調整しないことです。
偏った声質でなければlowを削る以外の事はしなくていいくらいです。


【手順5.FXチャンネルを追加し、リバーブを挿入】

リバーブとはカラオケのエコーといえばイメージが湧きやすいと思います。
響きのある音を加えて音源の聴き心地をよくしたり、音源に空間を与えます。

リバーブの挿入は他のプラグインと挿入の仕方が違うので注意です。
ボーカルトラックに直接入れるのではなく、FXチャンネルというものを右クリックで作成し、FXチャンネルにRoomReverbを挿入します。


そこから、リバーブを入れたいトラックのセンド(+)を押すと、FXチャンネルのチャンネル名が出てくるのでこちら(Fx1)を選択して、ボーカル、カラオケのトラックにそれぞれリバーブを入れます。
この方法をセンドリバーブといいます。

センドリバーブせずに、それぞれのトラックにリバーブを挿入するとそれぞれが反響しあって聴きづらい音源になってしまいます。
センドリバーブを行うことによって、複数のトラックをまとめられた後、全体にリバーブできるので、個々のトラックが反響しあうことなく、あくまで自然にリバーブをかけることができます

付属のRoomReverbにもたくさんの種類のがあるので色々試してみましょう

個人的には下記の設定がおすすめです!
スクリーンショット 2023-11-17 16.29.15.png


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【手順6.ピッチ、リズム、ノイズ、音量の再確認、参考音源に向けてそれぞれのプラグインを微調整】

原曲に近づけるためにプラグインの強度を見直します。
最初の意識としてはあまり強い調整をしないようにしましょう。

最初の失敗例として、コンプレッサーをかけ過ぎて、上がってほしくない擦歯音の音量が上がったり、EQを強くかけ過ぎて音質が異常に変わったり、リバーブを強くかけ過ぎてくどい音源になったり などです。
原曲をよく聴いて、少しづつ音質が変化しすぎないギリギリを狙うよう意識しましょう。試行錯誤あるのみです!

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【手順7.limiterをマスタートラックに挿入。音量を上げる】

最後に、limiterを使って音源の音圧を上げます。
Limiterとは音源書き出しできる音量の中で、音量調整ができるプラグインです。
limiterはマスタートラックに挿入します。
だいたいGainを2.5くらいの数値で設定しておくと書き出し時に良い音圧、音量で仕上がると思います。
スクリーンショット 2023-11-17 16.32.42.png


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【手順8.リピート範囲を指定→ミックスダウン→WAV、24khz/24bitで書き出す。】
次に書き出しについてです。
まず書き出したい範囲をこのように選択します。
スクリーンショット 2022-12-17 17.12.03.png


次にコマンド+E、もしくはソング→ミックスダウンをエクスポートを選択します。
フォーマットですが、WAV、24khz/24bitに設定しましょう。

スクリーンショット 2022-12-17 17.13.07.png


解像度を上げるほど音質は良くなるが、雑音も拾い上げてしまう可能性があるので48khz/24bitでの書き出しが業界標準です!
ステレオで書き出す場合はこのままOKです。
モノラルで書き出す場合は、右下のオプションのモノにチェックを入れてOKを押せばモノラルで書き出せます。

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【8.何度もモニタリング。修正(ピッチ、ノイズ、リズム、音量等)を繰り返す。】

最後に最も重要な作業。音源を書き出し→確認→修正を繰り返しましょう。

・様々な環境でモニタリングしましょう。
人それぞれ視聴環境(携帯スピーカー、イヤホン、サウンドスピーカーなど)が違う為、色んな環境で音源を確認してみましょう!
ただ、基本的に携帯スピーカーとイヤホンでの試聴環境の人が多いと思いますので、最初はこの二つの確認で良いと思います。

・1日置いて確認をしましょう。
その時に良いと思ってたものが次の日聞こえ方が変わるなんてことはプロでもあります。必ず日を改めて確認しましょう。

★ポイント★
どうしても気になる部分があるけど、どのプラグインのかけ方が悪いのか分からない時が必ずあります。
その時は、全てのエフェクトをミュート→一つずつプラグインをオンにし、気になる部分が発生するのはどのプラグインなのか特定していくことをおすすめします。

スクリーンショット 2022-12-17 17.14.04.png


原因が分かればあとは数値を修正するだけなので、ストレスなく修正が可能です。ぜひ試してください。

ここまででMIXの基礎は終わりです!!お疲れ様でした!!!

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