自動車エンジニア:全体需要低迷の今、各カーメーカーは今頑張り時

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コロナ禍の影響で、自動車業界が、中国市場以外は一律2割以上、販売台数が下落しています。自動車は2年、もしくはそれ以上の開発期間を経て、新車を市場に出していく関係で、自動車メーカーが今開発を止めるか否かは、2年後の新モデル投入数に影響します。

今、株主にいい顔したいが為に、開発費を削って、今年だけ利益を出すという方法もありますが、2年後に新車が出せなくなり、先が苦しくなることもあって、開発費を削るという判断はなかなかできません。自動車メーカーは、非常に苦しい立場に立たされていると思います。

トヨタが黒字決算予測を出しているのは驚異的です。2割以上車が売れなくても利益がでることから、薄利多売でなく、しっかり利益が出せる車造りで、健全なコスト構造を保てている事が、自分の目からすれば凄いです。
(日経XTECで、世界自動車販売台数の全需の変化のグラフが紹介されているので、見たい人は「3つの変化でコロナ後の勝者に、時間軸の再定義がカギ」で検索ください)

一方、株主に示した成長戦略の手段達成がMUSTと考え、それがいつの間に”手段”が”目的”になっているような背伸びしている会社が、このコロナ禍で経営の在り方を見直さざるを得ない状況になっていて、厳しい立場にたたされていると見えます。

日産自動車は1300億円の担保が付いた資金援助を受けていると話題になってます。この政府の方策は、税金注入で大企業を倒産させないほうが不景気を生まないのか、税金を注入せず国民自身に税金が還元されるほうが不景気を生まないのか、どちらなのか結論を出した結果のか疑問です。企業の言いなりになってる政府が間違った判断をしてないかは、引き続き確認していきたいですね。

私、個人の考えですと、今後自動車メーカーに関わらず、量産メーカーはある程度駆逐されていくと考えています。需要が減った分だけ健全な企業だけが生き残ると考えています。一時的な税金注入でカーメーカーの倒産を防ぎ、景気を保ったとしても、ただ税金が無駄に消えるだけ。無駄に生かされた企業と、本当に利益を出した企業が競合して業界全体が疲弊していくだけなような気がしてなりません。

厳しい状況に立たされている自動車メーカー達、今後の対応に注目です。






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