[本の感想]君は月夜に光り輝く 佐野徹夜

記事
エンタメ・趣味
こんにちは、hondanaです。
前回の投稿から期間が開いてしまいました。本は読んでいたのですが...
3月から心機一転、またブログを書いていきたいと思います。



今回読んだ本は、佐野徹夜さんの『君は月夜に光り輝く』です。
知っている方も多いかもしれませんが、映画化もされた作品です。私は映画は見たことがあったのですが、原作の小説は読んでいなかったので今回読んでみようと思いました。

〈あらすじ〉

 姉を事故で亡くし、日々漫然と生きる岡田卓也は、クラスメートのお見舞いに行くことになる。その少女、渡良瀬まみずは、不治の病の発光病を患い、余命ゼロと言われていた。
 卓也は、まみずが大切にしているスノードームを壊してしまい、罪悪感からつい死ぬまでにしたいことを手伝いたいと口走る。それをきっかけに彼女の死ぬまでにしたいことを代行することになる。
''遊園地に行ってみたい'' ''徹夜の行列をしてみたい'' など数々の彼女の願いを叶えていくうちに、それぞれの気持ちに変化が....


〈感想〉

この作品の面白いところは、「発光病」という架空の病気をさもあるかのように描いていることです。月の光を浴びると、体が光ることから名付けられた病気で、死が近づく程に光が強くなるというのが幻想的だと思いました。


オススメポイント!クスッと笑えるシーンがたくさんある
 個人的に好きなのは、卓也がバイト先の先輩と会話するシーン(p110)です。読んだら、想像してクスッと笑ってしまうと思います。すぐに理解できない言葉を卓也が真面目に言っているのが面白い。
 その他のやりとりも面白いところが多くて、卓也が真面目にまみずの願いを叶えようとするからこそ、周りから見ると変な奴に見られているのを想像して、ニヤニヤしてしまいます。最初の遊園地のシーンも、想像するだけで面白いです。
 まみずの代行をするまでは、特別にクラス内でも目立つ存在でもなかった卓也が、劇の主役に立候補したり、振り回されてながらも一生懸命に行動する姿に笑ったり、感動したり、色んな感情にさせられました。


オススメポイント!とにかく泣ける
 一貫して、''生きるというのはどういうことなのか''がテーマとしてあり、読み進めながら、主人公たちの気持ちになって苦しくなったり、主人公たちと一緒に生きるということについて考えてしまいました。ラストに近づくにつれて、泣けるところも多く、感動しっぱなしでした。
 これから読む人がいたら、最後のあとがきまで読んでほしいです。小説の内容に深みが出るし、より考えさせられると思います。


興味を持った方がいましたら、是非読んでみてください。
家など人の目を気にせず読める場所で読むことをオススメします。(私は電車で泣きかけました...)


では、また。


読了日 2021.3.1

〈本に関するサービスの紹介〉

下記よりチェックしてみてください



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す