海岸近くの道路沿いを歩いていると、次第に海に近いところへ降りたくなります。コンクリートから砂地へ一歩足を運んだ時の、あの ”歩きづらさ” は
不便であるのですが、どこか自然に触れることができた嬉しさも味わうことができます。
波に近いところを伝っていると砂地よりも目の粗い砂利っぽくなって小さい石やガラスが海によって削られてまあるくなったもの、そしてそれらに混ざった貝殻もあちらこちらに見つけることが出来ます。
時折、カキの殻だったり、掌ほどの大きさがある二枚貝の片割れなどを見つけると、新鮮で美味しそうな海の恵みを頭の中で想像して頬を緩ませています。
昔の人、ずっとずっと遥か昔の人たちも掃除をしていたのでしょうか?
残っているいちばん古い記録としては縄文時代まで遡るそうなのですが、海の近くに住んでいた人たちは、自分たちの食べたゴミをある程度決まった場所に捨てていたようなのです。それが「貝塚」です。
あっちこっち好き勝手にぽいぽい捨てるのではなく、ゴミ箱のような場所を設定していたんですね。
その頃からすでに掃除を想像させる考え方が備わっていたとは。本能的なものを感じてとても興味深いです。