「元気で長生きを」の罠

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知り合いの家に行ったとき、ある手紙が飾ってありました。

手紙には「元気で長生きしてくださいね。」と書かれていました。

よくある(と言ったら失礼ですが・・)手紙ですが、なぜかその言葉が心にひっかかりました。

ある高齢者の方を思い出したからです。

その方は、まさに元気で長生きをされていました。

ですが、100歳近くまで長生きしたため、兄弟のみならず、お子さんにまで先立たれてしまったそうです。

頭もしっかりしていたため、お子さんが亡くなった悲しみもはっきり認識できます。

お子さんのお葬式の際「もうこんな辛い思いしたくない!」と泣かれていた姿を見て、何とも言えない気持ちになってしまいました。

元気で長生き。

誰しも願うものです。

とは言え、生きていると辛いことや大変なことが起こります。

自分の人生の引き際をどうするか、考えさせられた瞬間でした。

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