☆　株式相場展望　－週報－　☆　　2021/3/15（日）

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マネー・副業

spyxis

2021/03/15 06:46

☆　来週の相場見通し

☆　米国市場

　先週の米国市場は引き続き金利上昇を嫌気する動きも一服となり、総じて堅調だった。景気敏感株と言われる銘柄群は引き続き景気回復期待から買われ、ダウ平均は連日の高値更新となった。一方、買われすぎた感が強かったことで調整となっていたハイテク銘柄なども戻り歩調となり、手仕舞い売りをこなしながら堅調となるものが目立った。高値を更新するという水準まで戻すものはほとんどなくあくまでも自律反発の域をでないが総じて堅調だった。

　今週はハイテク銘柄などの買戻し一巡から再度売られることになるのかどうかが注目される。週末のクワドルプルウィッチング（日本のＳＱ＝特別清算指数算出のようなもの）を控えて目先的に売られた銘柄が買い戻されるという可能性もあるが、一方で買われていたものが売られるということでもあり、波乱もありそうだ。ＦＯＭＣ（公開市場委員会）もあり、金利が上昇するようであれば、売り急ぐ動きもありそうだ。低金利政策が継続されることにはなるのだろうが、インフレに対する言及などがあれば、金利上昇につながり、株価は大きく下落するということになるだろう。週初に高くなれば買戻しを急ぐ動きになるのだろうが、金利上昇が止まるということでもなさそうで、金利面からＧＡＦＡＭ（グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト）やエヌビディアなどの半導体関連銘柄、テスラなどこれまで買われすぎていた銘柄は再度買い直されるというよりは買戻しが一巡となると再度売り直されるということになるのだと思う。

　今週は月曜日から夏時間になり、ニューヨーク連銀製造業景況感指数や対米証券投資が発表され、火曜日は小売売上高や輸出入物価指数、鉱工業生産・設備稼働率、ＮＡＨＢ（全米住宅建設業協会）住宅市場指数、企業在庫が発表される。水曜日は住宅着工件数が発表され、木曜日は未明にＦＯＭＣ（公開市場委員会）の結果発表、パウエルＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の記者会見が行われる。夜にはフィラデルフィア連銀製造業景況感指数や景気先行指標総合指数が発表される。

☆　日本市場

　先週の日本市場は米国株高に連れ高するように総じて堅調だったが、買われすぎた銘柄の修正安が続き、日経平均の上値は重かった。ＴＯＰＩＸで見れば堅調な展開だったが、先物・オプションＳＱ（特別清算指数）算出に絡んでの買戻しなどもあって総じて堅調となったものと思われる。ただ、積極的に買い上がる手掛かりもなく、米国に連れ高し、売られすぎた銘柄が堅調な展開とはなっているものの、まだまだ疑心暗鬼という感じで戻りも鈍かった。

　今週の日本市場は半導体関連銘柄などが売り直されるのかどうかということになりそうだ。米国市場でも買われすぎたハイテク銘柄は相変わらず冴えない展開となっており、波乱もありそうだ。指数に影響の大きな買われすぎ銘柄の下げも一服となっているが、再度売り直されるのかどうか、週初の動きが重要となってくるだろう。日銀のＥＴＦ（上場投資信託）買いに対しても、日銀の金融政策決定会合で言及される可能性も高く、これまでのスタンスの変更として嫌気する動きもでてくるだろう。

　週末の日本市場は堅調だったが、ＳＱが終わったことでの持高調整の動きが中心となりそうだ。上がれば大きく上がり、下がれば大きく下がるという展開になるのだろうが、金融政策の変更も取りざたされており、日本でも金利の上昇などが見られると大きく下落することもありそうだ。日銀のＥＴＦ買いが終わるということになれば、今度はどこで日銀がＥＴＦ売りに転じるのかということになり、指数に影響の大きな銘柄などは調整となるのではないかと思う。ＳＱまでみられた買われすぎ銘柄の修正安が続くということになると、日経平均は下値の節目とみられる28,000円程度まで下落する可能性もありそうだ。

　今週は月曜日に機械受注統計や第3次産業活動指数が発表され、火曜日は鉱工業生産指数確報値が発表される。水曜日は貿易統計や資金循環統計速報値が発表され、木曜日は首都圏・近畿圏のマンション販売が発表される。週末金曜日は消費者物価指数や日銀金融政策決定会合の結果が発表される。

☆　一目均衡表　テクニカル分析

・ＮＹダウ

　高値更新となっているが、目先的な過熱感もあり、上値も重くなりそうだ。25日移動平均線や基準線からの乖離も大きく、いったんは調整となりそうだ。

　予想レンジ　　31,800ドル～33,000ドル