冴えない展開になりそうだが・・・ 日々是相場-朝刊-

記事
マネー・副業
日々是相場 -朝刊-2021年1月14日(木)
NYダウ    31,060.47 ▼ 89.28
NASDAQ  13,128.95 ▼ 165.54
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 28,145 円 ▼ 315 円
NY為替      103.83 円
日経平均  28,456.59 円 △ 292.25 円
本日の「朝一番!」動画

朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)

昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-  (12:20開始です、この時間以外でも見られます。)

夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-  (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)

☆ 米国市場 ☆
特にベージュブックに反応することもなくまちまち
 特に注目される経済指標の発表などはなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で経済対策の発表に対する期待から堅調なものも多くなった。前日に売られた銘柄が買い戻され、買われた銘柄が売られるというような展開で相場全体としては堅調ながらも方向感に乏しい展開となった。買われすぎ銘柄も多いことから経済対策が発表されると「知ったら終い」となるのかどうかということなのだろう。
 ベージュブック(地区連銀経済報告)が発表されたが特に反応するということはなかった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で思ったほど悪くはないのだが、感染拡大が止まらないとまだまだ厳しいだろうということだ。経済対策頼みということであり、金融緩和での金余り相場ということであり、買われすぎ銘柄の修正は見られるだろう。
 個別にはCEO(最高経営責任者)の交代が発表されたインテルが大幅高、アップルやアマゾン・ドット・コムなどハイテク銘柄が総じて堅調だった。一方、ダウやキャタピラーなど景気敏感株は売られ、ナイキやウォルマートなども安くなった。
☆ 本日の相場 ☆
 昨日の日本市場は手仕舞い売りが先行となったが、寄り付きの売りが一巡となると買戻しを急ぐ動きなどもあって堅調となった。ただ、目先的な過熱感もあって上値も限られ、指数は小動きとなった。前場中頃に指数に影響の大きな銘柄を中心にまとまった買いが入って指数を押し上げ、後場に入っても売り急ぐこともなく結局は大幅高となった。
 米国株が堅調となったが昨日の大幅高で既に米国株高も織り込まれていることや目先的な過熱感もあり、本日の日本市場は冴えない展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で緊急事態宣言の影響を懸念する動きも出てきそうで、手仕舞い売りも嵩んでくるだろう。朝方、機械受注統計なども発表されるが、機械株などを中心に予想を大きく下回るようなことがあれば売り急ぐこともあるだろう。
 28,000円の攻防となると思ったのだが、緊急事態宣言も全く意に介さず堅調な地合いが続いている。新型コロナウイルスの感染拡大に鈍化の兆しは見られず買われ過ぎ感が強く28,500円水準ではさすがに買えないということではないかと思う。再度28,000円台固めとなるか、一気に27,500円までの調整は見られると思う。
☆ 本日の注目点 ☆
12月の企業物価指数(日銀、8:50)
11月の機械受注統計(内閣府、8:50)
12月のオフィス空室率(三鬼商事、11:00)
黒田日銀総裁が支店長会議であいさつ
1月の日銀地域経済報告(さくらリポート)
9~11月期決算=ファストリ
12月の中国貿易統計
米新規失業保険申請件数(週間、22:30)
12月の米輸出入物価指数(22:30)
パウエルFRB議長が討議に参加(15日2:30)
10~12月期決算=ブラックロック
☆ 銘柄ニュース ☆
調整となるか
日本電気(6701) 5,850 ▼ 60
 人工知能(AI)を活用し、自動運転で需要となる対象物に絞って画質を上げる車載カメラ映像用の技術を開発したと新聞で報じられた。送信データ量を削減する。
東京建物(8804) 1,495 △ 14
 開発を手掛ける全ての物流施設に太陽光発電設備を設置すると発表した。施設の電力を賄うほか、余った電力は他の自社施設で活用する。
三洋化成(4471) 5,650 △ 20
 日焼け止め化粧品の紫外線防止効果を従来の約2倍高める原料を開発したと新聞で報じられた。日焼け止めの原料開発は同社としては初めて。
富士通(6702) 15,890 ▼ 120
 傘下の研究所が複数の関節が連動して動く複雑な人の動きを高精度で認識できる人工知能(AI)技術を開発したと発表した。2021年度中の実用化を目指す。
山陽電鉄(9052) 1,945 ▼ 17 、 住友商事(8257) 1,435 △ 20
 山陽電鉄は連結子会社の山陽百貨店に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株あたり2630円とし、全株取得により完全子会社化を目指す。
住友商事(8053) 1,435 △ 20
 電気自動車(EV)の中古電池を活用した大型蓄電設備の開発に乗り出すと新聞で報じられた。最大で1千台分の電池を使い、2023年度にも発送電網につなげる。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
昨日の日本市場は大幅高となったが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で引き続き買うから上がる、上がるから買うというような展開になっている。世界的な金余りというなかで割安・割高という水準も変わっているものと思われるが、それにしても買われすぎ銘柄も多く、緊急事態宣言の強化などが取り沙汰されると一気に手仕舞い売りに押されるということもありそうだ。
積極的に買い上がる材料があるわけでもないが下がればすかさず買いが入るという感じだ。改めて決算発表などで買われすぎや売られすぎが修正されることになるだろう。ここから小売銘柄などの四半期決算の発表もあり、芳しくない決算には敏感に反応することになると思う。
本日は引け後にファーストリテイリング(9983)の決算発表があり、買われすぎ銘柄だけに注目される。また、機械受注統計の発表もあり、ファナック(6954)など機械株の動きも注目される。総じて買われすぎているだけに芳しくない数字には敏感に反応するのだろう。引き続き明治HD(2269)など食品株が注目されるが出遅れ銘柄として森永乳業(2264)も注目される。
森永乳業(2264)はまだ25日移動平均線や基準線に上値を押さえられているが、ここを抜ければ戻りを試す動きとなりそうだ。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す