日経平均は小動き、手仕舞い売りに押される 日々是相場-夕刊-

記事
マネー・副業
日々是相場 -夕刊-   2020年12月18日(金)
日経平均   26,763.39 円 ▼ 43.28 円
≪東証一部≫
売買高    12億9,699万株
売買代金  2兆8959億7500万円
値上り銘柄数 1,008 銘柄
値下り銘柄数 1,079 銘柄
騰落レシオ(25日) 100.40 % △ 2.12 %
為替 1ドル=103.45 円
☆ 市況概況 ☆
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず冴えない展開
 米国株は堅調、ナスダック指数は大幅高となったのだが、円高気味ということや新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることなどが嫌気されて売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後は買戻しもあって堅調となる場面もあったのだが、積極的に買い上がる材料もなく、日銀の金融政策決定会合の結果待ちということで方向感に乏しい展開となった。指数に影響の大きな買われすぎ銘柄の上値の重さが家訓されると手仕舞い売りも嵩んで安値圏で前場の取引を終えた。
 昼の時間帯は売り直される場面もあったが、閑散とした中で日銀の金融政策決定会合待ちとなり、日銀の金融政策決定会合の結果が発表されて後場が始まるといったん買われたものの上値の重い展開は変わらず、後場も方向感は見られなかった。週末の手仕舞い売りに押される場面もあったが、買戻しもあり、結局指数は小動き、最後まで方向感に乏しい展開となった。
 小型銘柄も手仕舞いの売り買いが交錯しまちまちだった。東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともなかった。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかでワクチン期待で売り難く、かといって感染拡大が続くということで買えないという感じだ。まだまだ空売りが積み上がっている銘柄も多く、買われすぎ銘柄の値持ちも良い感じだ。ただ、クリスマス休暇を控えてさらに閑散となるなかで持ち高調整の売りに押されるものも多くなりそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏での保ち合いが続いている。いっこうに放れる気配もないが、今度は下値を試す動きになりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
日銀の金融政策決定会合もほとんど何も変わらないということで材料視されず、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で強弱感が対立する形となった。強気な見方とすれば、ワクチン接種も始まったことだし、新型コロナウイルスの感染拡大も特に経済的な影響は限られるということなのだろう。
逆に弱気な向きは今年の1月、2月のよに楽観視しているとパンデミックは続き、いずれ緊急事態宣言でも発出せざるを得ず、そうなると経済への影響も大きいだろうということなのだろう。確かに新型コロナウイルスの感染拡大はどこかで止まると思うので、いずれは景気も回復するのだろうが、これだけ金融緩和を進めていると出口を探るところが大変だろう。
既に株価はバブルの様相を呈しており、年末の持高調整の売り買いが終わった後、改めて年が明けてから買い直されるのか疑問である。業績面からみて買われすぎとなっているものはさらに手仕舞い売りに押される場面も多くなってくるのだろう。
バブルは弾けるまではバブルではなく、弾けて初めてバブルと気が付くのだから、ここは慎重に見ても良いのだと思う。悲観的になり過ぎる必要もないが、年末にかけての下落へのヘッジを考えてみても良いと思う。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す