日経平均もTOPIXもソフトバンクGだけ!! 買われすぎ銘柄の修正安は続く!! 日々是相場-夕刊-

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マネー・副業
日々是相場 -夕刊-   2020年12月10日(木)
日経平均   26,756.24 円 ▼ 61.70 円
≪東証一部≫
売買高    11億8,216万株
売買代金  2兆7269億7300万円
値上り銘柄数 739 銘柄
値下り銘柄数 1,339 銘柄
騰落レシオ(25日) 112.27 % ▼ 6.86 %
為替 1ドル=104.41 円
☆ 市況概況 ☆
手仕舞い売りに押されるもソフトバンクG株の上昇で指数は下げ渋り
 米国株が軟調、特にナスダック指数が大幅安となったことから売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となった後は買戻しを急ぐ動きもあって、下げ渋り、指数は小動きとなった。指数に影響の大きなソフトバンクG(9984)株がMBO(経営陣が参加する株式買付)の思惑などから大きく買われて指数を押し上げ、指数が下げ渋りとなった。ただ、他の買われすぎ銘柄は手仕舞い売りに押されるものも多く、指数は冴えない展開となった。
 昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると一段とソフトバンクGが上昇し、日経平均もTOPIXも前日比プラスとなる場面もあった。ただ、積極的に買い上がる材料があって買われているということでもなく、指数の上値は重く、ソフトバンクG次第という雰囲気になった。ソフトバングGもいったんはストップ高水準まで買われる場面もあったが、さすがに最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小となった。
 小型銘柄は引き続き手仕舞い売りに押されるものも多く、総じて冴えない展開となった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はSQ(特別清算指数)算出を控えての持高調整の売り買い、乗り換え商いが中心で指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともなかった。
 ソフトバンクGの動きだけという感じだ。投資家をなめ切っているような動きで、株式市場というよりはゲームセンターのような雰囲気だった。日経平均やTOPIXに影響が大きいので、指数と実際の株式市場の雰囲気が全く乖離していたが、当面落ち着くまではこうした動きに指数が振り回されるということだろう。ただ、冷静に見てみると買われすぎ銘柄の修正安は続いており、ソフトバングGもすぐに修正されて元の水準まで下落するということになり、指数全体も下値を試す動きになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏での保ち合いが続いている。目先的な過熱感を冷ますような日柄調整となるのか、値幅調整となるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
ソフトバンクGに振り回された相場となった。日経平均やTOPIXなどの指数に関係なく、個々の株価を見ている人にとっては特に関係のない展開となったのではないかと思う。買われすぎ銘柄が売られているということには変わりなく、水準訂正の動きはまだまだ続くと思う
12月ということでここからは持ち高調整の売り買いが中心となってくるのではないかと思う。年末年始は関係ないという向きも多いのだろうが、税制の問題などもあり、買われたものは利益確定売りに押され、売られていたものは損出しとして売られるということも多くなるだろう。・
ただ、近年は個人投資家でも空売りをする向きも多く、下がったからと言って損出しということでもないのだろうし、上がったからと言って必ずしも利益確定売りということでもないのかもしれない。ただ、いずれにしても買われたものがさらに買われた後は水準訂正となるのだろう。
エムスリー(2413)の株価などを見てみるとわかりやすいが、日経平均をここまで押し上げた銘柄でもいったん冷静に見られると一気に調整となるものだ。現時点で買われすぎている銘柄も早晩、エムスリーのような動きになるのだと思う。

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