☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/9/24(日)

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☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/9/24(日)
☆ 今週の相場見通し
☆ 米国市場
 先週の米国市場はFOMC(公開市場委員会)を前に手仕舞い売りに押され、FOMCで利上げはなかったが、あくまでもスキップしただけで、利上げ懸念は強かった。引き続き金利が高止まり、先高懸念も根強く、スタグフレーション懸念が拭いきれず、買われすぎ銘柄を中心に売られるものが多く、冴えない展開となった。特に買い急ぐ材料も売り急ぐ材料もなかったのだが、買い戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押された。
 今週は月末の持高調整の売り買いが中心となるのだろうが、インフレ懸念、スタグフレーション懸念が強いなかで少し下げたから買うというようなことでもなく、どこまで下げるかを見極めるような下値模索となると思う。金利も原油価格も高止まりとなって、一段高の雰囲気も根強く、少なくとも積極的に買い上がるようなこともないと思う。中国リスクが取りざたされるとさらに大きく下押すこともあると思う。
 今週は火曜日にS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数や消費者信頼感指数、新築住宅販売件数などが発表され、水曜日は耐久財受注が発表される。木曜日はGDP(国内総生産)確報値や新規失業保険申請件数、仮契約住宅販売指数が発表され、金曜日は個人所得・個人消費支出(PCE)やシカゴ購買部協会景況感指数(PMI)が発表される。
☆ 日本市場
 先週の日本市場は3連休明けから米国株安などを受けて売られ、下値を試す展開となった。世界的なスタグフレーション懸念が根強いことや相変わらず中国の景気後退懸念などが強いなかで、日銀の金融政策決定会合を控えての手仕舞い売りやヘッジ売り、そして日経平均の銘柄入れ替えに伴うインデックス売りなどもあいまって一気に下値を試す動きとなった。週末に日銀の政策変更が行われないことが確認されたが買い戻し一巡となると戻りも鈍かった。
 今週は米国市場と同様に月末の持高調整が中心で売られたものが買われ、買われたものが売られることになるのだろう。金融政策決定会合を終えたが近い将来の金融政策の変更も気になる情勢であり、買われすぎ銘柄などを中心に戻れば売りということになるのだろう。中国との地政学リスクも気になるところでもあり、買えない状況が続くと思う。
 一方で、経済対策が打ち出されることでの期待もあるが、具体的な施策というよりは抽象的な事業の方向性とか規模感などが発表されるだけだと、テーマ性で動かない相場では相場のけん引役が見えないだろう。相場の方向感が出ないと引き続き日経平均銘柄入れ替えの売りや中間配当取りの売りなどが嵩んで下値模索が続くことになるのだろう。
 今週は月曜日に外食売上高や全国百貨店売上高などが発表され、火曜日は企業向けサービス価格指数や月例経済報告などが発表される。水曜日は日銀金融政策決定会合議事要旨や景気動向指数改定値が発表され、木曜日は建機出荷額などが発表される。金曜日は失業率や有効求人倍率、都区部CPI(消費者物価指数)、鉱工業生産指数速報値、商業動態統計、自動車輸出実績、住宅着工統計、消費動向調査などが発表される。
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