☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2022/12/11(日)

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☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2022/12/11(日)

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☆ 今週の相場見通し

☆ 米国市場

 先週の米国市場は週末のPPI(生産者物価指数)の発表などを気にしながらの調整となった。FOMC(公開市場委員会)を前に利上げ幅がどうなるのか、インフレは終息に向かうのかなどを気にしながら手仕舞いの売り買いが中心となった。手仕舞い売りに押される場面も多く、買われすぎ銘柄からの資金逃避は継続しているというような感じだった。一方で、債券も堅調な地合いが続き、債券から株式へのシフトということではなく、リスク回避の流れとなっているような相場展開だった。

 今週はCPI(消費者物価指数)の発表やFOMCを控えていることもあり、波乱含みとなるのだろう。FOMCでの0.5%の利上げは織り込んでいるものと思われ、これが来年になると利上げ幅がさらに低下して通常の0.25%まで戻すのか、あるいは再度0.75%の利上げになるのか、そして果たしていつまで利上げが続くのかなどということに敏感に反応することになるのだろう。ただ、インフレが未だ終息しているということではなく、利上げが続くということでもあり、上値の重い冴えない展開で特に買われすぎ銘柄などの修正安は続くのだと思う。指標やFOMCの結果次第ではリスク回避の流れが早まるということになるのだろう。

 今週は月曜日は財政収支が発表され、火曜日は消費者物価指数(CPI)の発表がある。木曜日は未明にFOMCの結果が発表され、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見も行われる。夜には小売売上高やニューヨーク連銀製造業景況指数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数、鉱工業生産・設備稼働率、企業在庫などが発表される。金曜日は製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表される。

☆ 日本市場

 先週の日本市場は米国株が軟調な地合いということでもあり、下値を試す動きとなった。ただ、週末は前日までに下値の節目を確認したということでもあり、SQ(特別清算指数)算出が終わったあとは買い戻しなども急ぐ動きで急騰するなど波乱含みとなった。ただ、右往左往しても想定内の展開で日経平均は25日移動平均線と75日移動平均線の間での保ち合い相場ということだった。

 今週は米国の利上げなどに絡んで方向感が見られればそれに連れての動きとなりそうだ。日銀短観(短期経済観測調査)の発表もあり、景況感に振らされるという場面もあるのかもしれないし、経済指標などに反応するという場面もあるかもしれない。ただ、大方は米国株に連れての動きということになりそうで、結局は保ち合い相場が続くということになるのだと思う。

 25日移動平均線と75日移動平均線の間での動きが続いており、テーマ性もなく相場全体での方向感は相変わらず乏しいのだと思う。積極的に買い上がるということでもなく、米国株ほど割安銘柄買い、割高銘柄売りの動きが顕著ということでもないだろう。新規上場銘柄が多いので、資金捻出売りなども出る可能性もありそうだ。先週末に大きく上昇する過程で買い戻し一巡感が強まったということであれば、一気に下値を試すことになるのだろう。当面は27,500円~28,000円での保ち合いと考えられる。

 今週は月曜日に企業物価指数や法人企業景気予測調査、工作機械受注が発表され、水曜日には日銀短観の発表があり、機械受注や鉱工業生産指数確報値が発表される。木曜日は貿易統計が発表になる。

☆ 一目均衡表 テクニカル分析

・NYダウ
 いったんは25日移動平均線にサポートされて下げ渋りとなったが、週末に売られて25日移動平均線を割り込んだ形となった。今度は25日移動平均線に上値を押さえられて、さらに下値を試す動きになるのだと思う。
 予想レンジ  33,000ドル~34,000ドル

・ナスダック指数
 75日移動平均線を割り込み、25日移動平均線を割り込んだところで下げ渋りとなった。今度は25日移動平均線に上値を押さえられた形でもあり、雲の下限=先行スパン1のところまで調整となりそうだ。
 予想レンジ  10,700pt~11,200pt

・日経平均
 下ヒゲ線で雲まで下落する場面もあったが、基本的には25日移動平均線と75日移動平均線の間での動きとなった。指数に影響の大きな銘柄次第ということでもあるのだが、買い気に乏しい保ち合いが続いているということだ。雲のねじれの日柄で大きく動くのではないかと思う。
 予想レンジ  27,400円~28,500円

・TOPIX
日経平均と同様に25日移動平均線や基準線が上値となり、75日移動平均線が下値の保ち合いとなった。この保ち合いをどちらに放れるかということだが、雲のねじれでのサポートを確認するような場面もあるのかもしれない。
 予想レンジ  1,900円~1,980円

・ドル円
 戻りかけたが戻り切らないという状況だ。急落後での下げ渋りだが、反発の材料もないということだろう。米FOMC(公開市場委員会)次第ではあるが、下値模索が続くということだろう。
 予想レンジ  133.0円~138.0円

・米国10年国債利回り
 週末は手仕舞い売りに押されたものの底堅さが見られる。FOMC(公開市場委員会)次第ではあるが、下値模索となりそうだ。
 予想レンジ  3.40%~3.60%

・今週の相場見通し

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