スポーツトレーナーを長く続けるためのコツ

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コラム
理学療法士が免許を習得して、スポーツトレーナとして活動していく中で、私の主観ではありますが、概ね5年くらいで辞めてしまう事が多い印象を持ちます。今回はスポーツトレーナーを長く続けられない原因と長く続けるためのコツについて書かせていただきます。

長く続けられない原因①:しんどい

病院などの業務と比べて拘束時間は長く、体力・精神力を要します。休みがない場合もあります。私も平日は業務後に現場に向かい、週末は大会に帯同していました。はじめのうちは頑張れるのですが、徐々に「休みたい」・「自分の時間が欲しい」といった気持ちが強くなり、スポーツ現場から離れる方もいらっしゃいます。 
長く続けるためのコツ
体力がある若いうちはとにかくがむしゃらに活動を行い、知識・経験を蓄積していきます。そこから徐々に無駄なものそぎ落としていく作業を行い、効率性を高めていきます。効率性を高めつつ、時には良い意味で「サボる」事も大切です。真面目に頑張りすぎるとどこかでパンクしてしまいますので注意が必要です。 

長く続けられない原因②:活動のマンネリ化に伴うモチベーションの低下

はじめはすべてが新しい経験ばかりで、やりがいを感じる部分があるかと思います。私も国体に初めて帯同した時は大変嬉しかった事を記憶しています。しかし徐々に活動が慣れてくると、活動自体がマンネリ化し、モチベーション低下に繋がってきます。また人によっては5年くらい活動をすると「満足」してしまう方もいらっしゃいます。そして最終的にスポーツ現場から離れていきます。
長く続けるためのコツ
自分自身の選手やスポーツ現場への関わり方やアプローチ方法などを変化させていく事によって、モチベーションを継続していきます。私自身も毎年意図的に様々な事を変化させていき、その都度新しい発見があります。時にはモチベーションがあまり高くない時期もありましたが、「続けていくと必ず何かが見えてくる。」と思って活動を継続していました。(実際「何か」は見えました。)私自身の意見としましては、10年前より今のほうが面白く、5年で活動を止めるのはもったいないと思います。 

長く続けられない原因➂:自身の立場や報酬が変化しない

スポーツトレーナーとして知識を深め、経験を積んでいっても自身の立場や報酬が変化しない場合があります。どれだけ頑張っても何も変わらない場合、②と同様にモチベーションが低下して現場から離れていきます。
長く続けるためのコツ
「どうすれば立場や報酬を変えられるか?」を模索をしていきます。アマチュアチームや団体では長年活動を続けていても立場や報酬が変化しない場合は多いかと思います。しかし、現在関わっているチームや団体で培った経験や時にはご縁・繋がりを活用して、新しいカテゴリーに関わらせていただく事も一つの方法かなと思います。例えば高校野球に関わらせていただいた場合、選手が卒業して大学に進学した際に、そこの大学の練習を見学させていただく事や、場合によってはプロの世界に行った選手にお願いして現場を見学させていただくなど、もちろんお断りされる場合もありますが、チャレンジする事にデメリットはないかなと思います。もし見学をさせていただるのであれば、そこから更なる繋がりやご縁が増えていき、立場や報酬が変化する可能性が1%でもあがってくるかと思います。常に「自分からどんどん動く」気持ちを持ち続けていく事が大切だと思います。 
終わりに
私は上記の解決策を実行する事によって10年間活動をすることができました。まだまだスポーツトレーナーを辞めたいとは思いません。むしろ今からの10年間が非常に楽しみに思っています。今回書かせていただいた内容が、これからスポーツトレーナーを目指している方や、現在スポーツトレーナーとして活動されている若手の方の何かしらのヒントになれば幸いに思います。
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