理学療法士は飽和状態?~実際の現場で感じている事~

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コラム
先日理学療法士を目指す高校生の方とお話しをさせていただく機会があり、色々なご質問にお答えさせていただきました。その中で、「進路相談の先生から、理学療法士は飽和状態だから君が理学療法士になる頃には就職があまりないよと言われたのですが、実際はどうなんですか?」といった内容のご質問がありました。今回はその高校生に対して答えた内容について書かせていただきたいと思います。 
理学療法士の人数と働いている施設数 
(公益社団法人日本理学療法士協会ホームページ統計情報よりによると2020年3月現在、理学療法士は現在125372名おり、18905に施設で働いていります。
協会に所属していない理学療法士もいますので、実際にはもう少し多いかなと思います。 
私が理学療法士を目指していた20年前の就職状況
我々の職業は必ず病院や施設で実習を行います。その実習中に病院先からオファーがあるといった事は多くありました。友人の中には実習初日にオファーがあったといったケースもありました。就職できなかった友人はいませんでしたし、私もそうですが多くの友人は病院に就職先を選んでいました。私の就職先は公的な病院でしたので、筆記試験・面接を経て入職をいたしましたが、多くの方は入職試験等はなく、国家資格さえあれば、一応の顔合わせ程度で入職は決まっていました。どちらかといえば我々が就職先を選んでいる時代でした。
現在の就職状況
20年前と比べると、もちろん病院で働く方が多いのですが、高齢者施設や在宅系の事業所・学校関係(大学や特別支援学校)・行政等、それ以外の施設で働く方も増えたように思います。また20年前は一つの職場に概ね1名~4名程度働いておりましたが、近年は回復期リハビリテーション病院等も増えており、一つの職場で多くの理学療法士が働くようになりました。多いところでは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士含めて100名を超える病院もあります。
実際の現場で感じている事
私が見聞きしている限りでは、就職浪人がいるといった話しは聞いた事はありませんし、就職できずに別の仕事に就いたといった事も聞いたことはありません。「希望する就職先に就職ができる保証はないが、就職先がないことはない」と感じています。
まとめ
理学療法士の就職状況につきまして私が現場で感じてる事を書かさせていただきました。未来は誰にも分かりませんが、ひとまずは「働ける・収入を得る」事はできますので、理学療法士を目指される方につきましてはご安心いただけたらと思います。しかし本当に大切なのは資格を習得してからどのようにキャリアアップをしていくかだと思います。そのあたりにつきましてはまた後日書かせていただきたいと思います。
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