インタビューは2種類ある
動画撮影でのインタビューは、 以下の2種類に大別することができます。
A:感想・気持ちを訊くインタビュー
B:説明・解説してもらうインタビュー
動画制作や演出の経験が少ない方は、インタビューといえばAだと考えがちですが、動画制作で「使える」のはBのインタビューです。なぜなら、Bのインタビューは編集段階でナレーションの代わりとして用いることができるからです。
また、うまくいけば、BがAを兼ねてくれる場合もあります。人の素直な気持ちは、言葉ではなく語り口や表情に現れることが多いからです。ですから、インタビュー撮影でまず大切なのは、Bをしっかりやることだと思います。
いちばんまずいのは、初対面でいきなりAからはじめるインタビューです。スポーツ中継のヒーローインタビューならともかく、普通の人は赤の他人に気持ちを訊かれても素直には答えられないものです。
独りよがりの不躾な質問には通り一遍の答えしか返ってきません。そういうインタビュー素材は、編集でほとんど使いみちがありません。
事前に時間をかけるなりして良い関係性をつくれているならいいのですが、そうでない場合は、安易に感想や気持ちを尋ねず、丁寧に説明や解説をお願いするべきだと思います。