しこりは残っている

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コラム
いつもありがとうございます。

昨日は、SIP、心理講師育成プログラムの
夏合宿の2日目でした。

楽しい、楽しい、2日間でした。

講義を聞いて、それをすぐにマネてみる。

何度も何度も聞いている講義のはずなのに、
いざ自分で話してみると、流れがスムーズでな
かったり、良い言い回しが出てこなかったり、
思い通りにはいきませんでした。

頭の中では、完璧に講義をしている自分が
いるわけですが、現実には、まだまだ
未熟な自分がいます。

そのギャップが不思議でしたが、いずれは、
頭の中の完璧なイメージに近づいていく
ことでしょう。

昨日の午前中は、一昨日の講義をもう一度
講義してみるという時間でした。

一緒にペアを組んだ方が、「なぜか昨日よりも
スムーズに話せる」とおっしゃっていました。

復習したわけでも、練習したわけでもないの
に、不思議に感じたようです。

わたしも原理は分かりませんが、実感として
分かります。

なぜか上手くできるのです。

復習や練習が必要ないわけではありませんが、
何度も話すことは本当に大切なことだと
思います。

それを改めて実感しました。

合宿中は、懇親会のダメージを感じさせない
元気な立ち居振る舞いをしていました。

合宿が終わり、仲間と別れると、蓄積された
ダメージが襲ってきました。

(笑)。

やはりダメージというのは、ごまかすことが
できても、消えるわけではないんだという
ことを実感しました。

ダメージだけではなく、心の痛みや、心に負っ
た傷、こうしたものもごまかすことはできても
消えるわけではありません。

私たちは、幼い頃から、たくさんの傷を作って
大人になっています。

あるいは、お互いに傷つけあって、大人になっ
ています。

「幼い頃にできた傷なんて関係がない」と思われ
るかもしれません。

ただ、この幼い時の傷が、現在あなたが抱えて
いる悩みの根本の傷として、残っている可能性
もあるのです。

ごまかしたり、蓋をしたり、隠したりすること
ができても消えるわけではないのです。

もちろん、時間の経過とともに、自然と消えて
いくような浅い傷もあります。

全ての傷が残っているわけではありませんが、
現在の自分を考えるときには、過去の自分を
掘り起こす作業が必要なのです。

そうして、自分のことを知っていくことを、
自己覚知と言います。

いまを良くするために、いまを変えて生まれ
変わるということもできます。

ただ、まずは、自己覚知をして、己を知る
ことが大切なのです。

川の濁りを取りたければ、上流からきれいに
していかなければなりません。

上流が過去、下流が現在です。

下流を、いくらきれいにしようと頑張っても、
上流から流れてくる水が濁っていたら、
またすぐに濁ってしまいます。

過去に戻ってやり直すことができないかも
しれません。

自分の心は自分の自由ですので、心の中では
理想の過去に上書きすることができます。

これを少しずつやっていくことが、いまに
繋がってくるのです。

幼い頃とは言うのは、今よりも未熟であるた
め、今以上に間違いをしてしまいます。

「子どものときだから仕方がない」と言えば、
そうでしょう。

誰もが通る道なわけです。

子どもの時に、大人以上の認識力や自己コント
ロールができる人は、そう多くはないでしょ
う。

みんなが未熟な中で、お互いに傷付け合いなが
ら成長してきたと思います。

「お互い様だから」、「子どもの時の話だから」、
「もう過ぎたことだから」と、なかったことに
してしまうかもしれません。

私が読誦させていただいている経文の中に、
このような一節があります。

「過去は 既に 過ぎ去れども
心の 過ちは残るなり
他人に 対して 理解をし
自分に 対しては 反省せよ」

過去は過去としてなかったことにしても、
心の中には残り続けます。

他の人の未熟に対しては、責めたりせずに
許すことが大切です。

自分の未熟に対しては、しっかりと反省を
することが大切なのです。

この反省を通すことで、自らが向上し、
さらなる幸福へと近づいていきます。

いま、抱えている問題にも、良い影響を与えて
いくことでしょう。

過去と向き合うことは、辛い作業かも
しれません。

辛いからこそ、なかったことにしたり、
蓋をしたり、隠したりするわけです。

ただ、そこに向き合い、傷を癒したり、
自分の過ちを反省したり、他の人を
許したりすることが必要なのです。

ゆっくり、ゆっくり、少しずつ、少しずつ、
やってみると良いですね。

わたし自身は、反省しなければならないことが
山のようにあります。

向き合わなければならない、未熟な自分が
たくさんいます。

わたしは、もっと愛深き人になりたい。

全てを包み込むような寛容な人になりたい。

多くの人を幸福へと導く、導き手になりたい。

そのように思います。

そのためにも、過去と向き合い、自己変革して
参ります。

何かの参考になれば幸いです。

最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。

本日の一転語

~反省の力~

「すでに終わったことで、この世的な事実や、
肉体にかかわる事実については、もう取り消し
はできないかもしれませんが、心的事実、
心のなかの事実については取り返しがつくの
です。

心の世界は過去・現在・未来を貫くものだから
です。」

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