第140話「この瞬間から幸福になれる」

記事
コラム
・ワーカホリックの人

・仕事を言い訳に、責任から逃れてる



青年

「先生は



すべての悩みは対人関係の悩みである



とおっしゃっる。



裏を返せば、



われわれの幸福もまた、



対人関係のなかにあるのだ、と。



しかし



わたしには、このあたりが



まだ納得できません。



人間にとっての幸福とは、



たかだか良好な対人関係にあるのでしょうか?



つまりわれわれの生とは、



そんなちっぽけな安息や喜びのために



存在しているのでしょうか?」



哲人

「あなたの問題はよくわかります。



わたしがはじめてアドラー心理学の



講演に出席したとき、



講師は、次のように語りました。



今日わたしの話を聞いた人は、



いまこの瞬間から幸福になれることが


できます。


しかし、



そうでない人は、いつまでも幸福に



なることはできません。と。



人間にとっての幸福とはなにか。



これは哲学が一貫して問い続けてきた



テーマのひとつになります。



わたしは幸福の正体について、



深く考えてきた。



答えを探し求めてきた。



けれども、



『自分がどうやって幸福になるか?』



については、必ずしも深く考えてこなかった。



わたしは哲学の徒でありながら、



幸福でなかったのかもしれない、と。」



青年

「なるほど。



先生とアドラー心理学の出合いは、



違和感から始まったのですね?」



青年

「では、聞きましょう。



先生は結局、幸福になれたのですか?」



哲人

「もちろん。」



青年

「なぜそう断言できるのです?」

哲人

「人間にとって最大の不幸は、



自分を好きになれないことです。



この現実に対して、



アドラーはきわめてシンプルな回答を



用意しました。



すなわち。



『わたしは共同体にとって有益である』



『わたしは誰かの役に立っている』



という思いだけが



自らに価値があることを



実感させてくれるのだと。」



青年

「先ほどのお話にあった他者貢献ですね?」



哲人

「ええ。そしてここが大切なのですが、



この場合の他者貢献とは、


目に見える貢献でなくとも


かまわないのです。」


あなたの貢献が役に立っているかどうかを



判断するのは、あなたではありません。



すなわち、貢献感が持てれば、


それでいいのです。」


青年

「ちょっと待ってください!



だとすれば、先生の考える幸福とは…」



哲人

「もうあなたもお気づきですよね?



すなわち



幸福とは、貢献感である。


それが幸福の定義です。


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