~「生きた」英語って何でしょう?~

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私の考える第二言語としての英語の学習に関する考え方を紹介させてください。私達日本人は殆どの場合、ネイティブの英語話者とは違うステップを踏んで、英語を学習するのだという考えが基になっています。

私自身、英語の成績は中学校までは公立校で中の上くらいでした。高校に入り、教科書の英語を読解したあと、丸暗記して発表をさせるという少し変わった教育法の先生に出会ってから、英語を発話する楽しみに目覚めました。(理解した上で発話する、ということです)

大学受験の英語学習では参考書を音読しながら解くことを繰り返して、ほぼ英語一本(超長文の読解と要約)で合否が決まる慶応大学文学部の受験に合格しました。

在学中は塾講師として、中学生の英語の指導にあたりました。後ほどの経験と照らし合わせてその中で気づいたことは、中学英語の文法の理解が、実用的な英語の運用に必要十分であるということです。

私自身、留学を経験しましたが留学生の中で英語が上達する人、しない人が分かれるのはなぜだろうと、疑問がありました。実はその鍵は、中学英語の文法の基礎にあるということがわかりました。ただ英語圏に住めば英語ができるようになる、というのは大きな誤解です。

それはなぜでしょう?英語というのは非常に論理的、かつシンプルに文法が整理された言語です。日本語とはこの点で大きく違いますね。日本語はよく叙情的な言語と言われます。

英語では日本語のように主語に言及せず文を作ることが殆どなく、日常会話で使われる表現が文法的に説明可能なものになっています。単語だけでの返答などでもそこに”it is”が省略されている、など明確に説明することができます。
逆に言えば、文法の基礎さえあれば、単語の並べ方が明確になり、文を簡単に作れるのも英語の特徴です。活用形なども他の言語に比べればはるかに少なく、実は覚えなければいけない文法の要素は限られています。スペイン語などとは大きな違いです。

世にいう「生きた英語に触れる」方式で英語が身につくのは、4-10歳位の期間にしかあてはまらないというのが、私自身の考えです。

「生きた英語」というものを追い求めて、ネイティブスピーカーとの対話の時間にいくらお金を払っても、自分自身の理解力そのものが上がっていなければ、同じレベルでの表現の繰り返しです。

私の英語レッスンのアプローチは基礎的な文法(中学レベル)の理解と音読を並行させて行うというものです。文法を羅列的に学習しようとしても、ちょっとストイックになりすぎますからね。文法を実際の英文の中から抽出して学んでいき、完全に理解が出来ている英文を朗読していくという流れです。

初見で文章の理解ができ、かつ音読がスムーズにできるようになれば、英語学習は勝ちパターンに入ります。あとは個人でその量を増やすだけです。
その時点をレッスンの理想的なゴールとし、そこまでをサポートさせていただくのが、私のレッスンの趣旨となります。

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