経営者の仕事は3つ 豊田章男社長のすごいところ その2 後継者問題

記事
ビジネス・マーケティング
前回は、社長の仕事は3つあり、①会社の方向性を示す②資源の配分③人を動かし育てる。 とお伝えさせていただきました。また、豊田章男社長の①会社の方向性を示すについて書かせていただきました。
 本日は、②資源の配分と③人を動かし育てる について、お話しさせて頂ければと思います。
 ②資源の配分 について、豊田章男社長は、ソフトウエアに対し、ハードウエアと同じ投資をしていく! と明言されました。
 これは、自動車業界においては驚くような数字です。というのも、エンジンやトランスミッションなどパワートレインは車両価格の60%ほどを占めます。
 特に最近は燃費向上や排ガス規制対応の為の装置開発にお金がかかっておりますが、それ以上にソフトウェア開発にお金をかけていくという事です。
 ヒトも、シリコンバレーに拠点を作り、エンジニアを送り込んでいますね。テスラの早い動きに嫉妬心まで見え隠れします。
 シリコンバレーには息子の豊田大輔氏を送りこみ、表に出してきました。これが③の人を育てるにあたると考えます。
 後継者問題は大変重要で、ソフトバンク、ユニクロなどなかなか次が見えない大企業は沢山あります。そんな中、章男社長はきちんと会社の次世代を担う開発部門をシリコンバレーにおいて、息子を送り込みました。
 息子を早々と表舞台に出してデビューさせておくことは大変重要です。 本人も周りも受け入れには時間がかかります。人の前に出ることにより、本人に自覚とスキルができますし、取引先等とのお付き合いも始まります。
 次期社長と暗黙の了解があれば、どの会社も近づこうとしてきますので、それは次期社長にとって人を見る目を養う勉強にもなります。本人と周りの認識、”次期社長”から”社長”の時期をじっくり作り始めているのが伺えます。
 私は大輔氏の社長就任は早いほうが良いと思います。30代後半、あと5年ほどで社長に就き、章男会長との二人三脚を数年続ける方向を考えます。
 2025年から2040年ソリンエンジンは消滅します。それに先駆けて自動車業界は巨大な資金を賭け”Bet”していかなければなりません。自動車屋の時代が終わるのは目前です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す