「変化」は人間にとって「不安」。しない事を正当化しないためには?

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ビジネス・マーケティング
 経営者の皆様、おはようございます!
 みなさま、2025年の崖を前に、デジタル化を進められていると思います。その時直面するのが、社内の反対勢力ですね。

 ”忙しいのに新しいプロジェクトは受け入れられない!” ”効率化どころかIT導入で非効率になるじゃないか!” ”CRMでセールスマンが管理されるのは嫌だ!”  などなど。

 やらない理由を上げるのは簡単ですが、やりたくない人にやらせるのは難しですね。

 そんな時に重要なのが、会社の文化です。会社の文化の向上は、集合知性の向上に寄るところが大きいと思います。集合知性として、やらないを正当化しない知識を持つ必要があります。

 「変わる事」は、わからないことが起こるので、「不安」になります。これは、「恒常性維持」という自分という存在を、時間を超えて一定に保つことで、自己崩壊しないようにする本能があるためです。

  こうした自己の維持のための本能があるからこそ、私たちは今のままでいようとします。特に年配の方ほど。。。
 だから、「変化」しなければいけない状況になってしまうと、不安になったり、恐怖を感じたりしてしまうんです。

 貧乏だったひとが、急にお金持ちになっても不安になってしまい、結局貧乏に戻る。または、お金持ちの人が貧乏になっても、お金持ちであることが当然だと考え努力し、結局お金持ちになる。 というのもそうなのかもしれません。

 自己維持のベースのポジションを、「お金持ち」に変えないと、元に戻ってしまうんですね。

 そんなときは、今の時代は変わらない事が滅亡へと繋がる話を集合知性として共有することが重要かと思います、恐竜の話を思い出していただく事も良いですね。体が大きくなりすぎて、環境の変化に対応できなくなり滅亡したという説があります。

 最近の話ですと、冒頭に書いた「2025年の崖」は、経済産業省のDXレポートで書かれている内容です。DXを推進しなければ業務効率・競争力の低下は避けられなく、競争力が低下した場合の想定として、2025年から年間で現在の約3倍、約12兆円もの経済損失が発生すると予測されており、これを「2025年の崖」と表現しています。

 また、「不安」を少しでも解消するために、難しい事をなるべく小さくまで落とし込み、ひとつひとつ地道に進めて行く方法も有効です。

 ガントチャートなどを作成し、ステップをわけて実行していく事を説明することで、より具体的に進め方がイメージできます。「IT化、やっておけよ!」では、IT化が終わったとしても使われなくなってしまう可能性が大ですね。

 先日、どうしても進めなければならないIT化がありました。その時は反対されましたので、人が足りないのであれば、自分自身と本社スタッフで毎週通って追加分の作業をするので、何とか進めさせてほしいと現場に了解を得ました。毎週大阪まで週2-3日通いましたが、予定していた半分で終わる事が出来ました。

 現場に行くことで本気度を見て頂き、現場の人の大変さを理解し通常の業務までサポートすることにより、ITを押し付けられた感を減らす事が出来たと思います。普段なかなか一緒にいられない仲間と時間や苦労を共有することで、信頼関係も作る事が出来、自主的に引き継いでくれました。

 現場は楽しいですね。

 「できない理由よりできる方法を考える」「変われないは滅亡」などという会社の文化を、集団知性の向上により作っていきたいですね。

 今日も最後までお読みいただき大変ありがとうございます。素敵な一日をお過ごしください。
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