強み弱みとどう付き合うか

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ビジネス・マーケティング
強みの見分け方は分かりましたか?でも今の強みが本当の強みかどうかは分かりません。もっと言えば今の「好き」が強みとも限りません。相手のニーズにマッチしているかどうかが問題なのです。でも残念ながら、新社会人の強みがそのままビジネス的に成り立つことは、ゼロとは言いませんがほとんど無い。厳しい事を言うようですが、これは現実です。学生時代にどんなに頑張っていてもそれはそれ。社会人のスタートに当たっては、それは一旦しまっておきましょう。

自分の強み弱みを知る意味を改めて確認しましょう。長野出身の自転車ロードレーサーである宮澤 崇史さんの言葉に大きなヒントがあります。

「苦手な分野ではそれが得意なライバルとは戦わずに引っ張ってもらって力を残す。そしてその後、自分の強みが発揮される場所でフルパワーを出す。ただし基礎能力だけは日常から独力で積み上げておかないと戦略レベルの戦いのステージには立てない。」

先ほど話をした森岡毅さんは「苦手が長所になることはない。」と言っていました。苦手だからやらなくて良いとか関わらなくて良いということではありません。しかし苦手なことを無理に続けても思うような結果を出すことは困難です。組織で働くというこということは様々な強みを持った人と共同で結果をだしていくわけですから、強みのある人に助けてもらえば良いのです。自転車のロードレースはチーム競技。誰かを風よけにして体力を温存することは誰もが取る作戦です。これは社会人の活動でも同じことが言えるというわけです。そうやって温存しておいたエネルギーを自分の強みを出せる場面で一気に発揮していくことで、自分の成長と評価、そして周りの人を助けることになります。
この力加減をするために強み弱みを知り、自分が出ていくステージは見極めなければならないということです。ただしその切り替えをするためにはそもそもの基礎力が必要で、そのためには当たり前のことを当たり前にできる基礎力が必要だと言っています。

「基礎体幹づくりのベースは必要だ。基礎体幹ができるまでは本番の練習には入れない。基礎体幹づくりはひたすら量。繰り返すことでしたベースは完成しない。ベースとは自分の力を出し切れることだ。」

その基礎力をつけるにはひたすら量をこなし、繰り返すことしかないと言っています。最初から強みを発揮することを優先するのではなく、強みを発揮するための基礎力を作る。今はその時期だと考えましょう。


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