『仕事の報酬は仕事』(井深大・ソニー創業者)・下

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ビジネス・マーケティング
(昨日の続きです)
仕事の質や量を増やすサイクルの中で報酬が必然的に上がることは誰にでも理解できることです。

ここでもう一つ考えておきたいのは、量で報酬を増やすことには限界があるということです。1日24時間しかありませんが、その全てを労働に当てることは不可能です。そもそも、体力が続きません。「稼ぎを増やす方法にはどんなものがありますか?」と問いかけたときに、ライン作業などの単純労働者ほど「残業」や「休日出勤手当」と答える人が多く、同じ会社員でもいわゆるホワイトカラー系等ほど仕事の質を上げる形や起業といった回答をする人が増える傾向があります。後者は自分自身のステータスを上げることで報酬を増やすという発想です。

もとより誰もが出世できるわけではありませんので、全員が強い上昇志向を持っているべきであるとまでは思いません。それぞれの生き方があって良いと思います。事実、リーダーだけでは組織は動きません。ただ少しでも報酬を上げ、経済的な余裕を持ちたいと考えるのであれば、まずはやってみるしかありません。そうして結果が出たら更に次の仕事を任される。そうやって稼ぎも増える。まさに仕事の報酬は仕事です。
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