【コーチング】「利他的」なゴールという「お願い」がある理由

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人生のゴールは現状の外に設定する。
現状の外とは、ライフ=トラベル・コーチングでは「利他的」「突飛」という2つのキーワードで説明しています。
今回はその中でも「利他的」について。

利他的なゴール設定というのは、本来は誘導をしないコーチ側からの数少ない「お願い」のひとつです。
なぜこんなお願いをしているのかというと、そもそものコーチングの本質的な手法に関連してくるからです。
その手法とは、ざっくり言うと「自分を知って、世界を知る」行為でして、これは自分と他者(人とは限りません)との関係性をトコトン追求していくことです。

実は「やりたいこと」を軸に自分を見つめると、とにかく贅沢するなんてことに思考が走りがちになります。
ただしそれは本能として仕方がなく、全くのゼロにしましょうということは唱えておりません。
コーチングという他者との関係性を深く追求していく過程において、個人的な欲求はほどほどにして他者に対して何ができるかも考えていってくださいね、ということです。

コーチングを悪用して、我欲のみで自分を作り替えていくととんでもないことになります。
・自分は王様、他人は奴隷
・領土は広ければ広いほど良い
・気に食わない奴は叩きのめせ
・いかに人からものを奪えるか
・自分のお城がいかに立派に見えるか
そんな世界になってしまいます。
これらは極端な例ですが、一見普通の生き方をしているようでも事実上これらと同じような発想になってしまっていることがあります。
例えば、家族想いの人に見えるけど、よくよく聞いてみたら「他人から奪い、家族にのみ還元している」構図に陥ってしまっている人だったり。
また例えば、仲間を大切にしているけど、仲間以外を暴力的に排除しようとしている人だったり。
自分以外にも少し視野が広がっただけで、我欲には変わりありません。

自分の見えてる世界を狭くすると、世の中が簡単に思えてきて、その狭い世界の範囲内で自己完結させるような思考になってしまいます。
生き方の答えが見つかった気になって、とても凝り固まった思考となります。
それはとてつもなく大きな盲点となり、しばらくは良いかもしれませんが、何か問題が起こった時に取り返しのつかない状況になってしまいます。
「いまをなんとかしたいけど、どうしたらいいか分からない」なんて感じるのはまさにそういった状況です。
「世界とはこんなもんだ」という思考停止をあらかじめ行ってしまっているからです。

コーチングは自分自身を「見つめ続ける」場です。
続ける、というのは常に自身が見えている世界をどんどん広げようとするということです。
他者との関係性をもっともっと深く知っていくということです。
その世界を広げていく過程で自身の可能性も広がり、「本当にやりたいこと」「いままで知りえなかった大きな気付き」が見えてきます。

ライフ=トラベル・コーチングは、あなたの「いま見てる現実」の中だけの盲点を見つけることではありません。
あなたの現実をより大きく深く広げ、そこで生まれてきた盲点を取り除き、「新たな気付き」を得ます。
その現実を拡げる過程は、自分と他者(繰り返しますが、人とは限りません)との関係性を深く細かくダイナミックに感じ取っていくことです。
その際、思考停止に陥ることなくスムーズに深く入っていくために「利他的」というキーワードがあるということです。

まとめると、我欲だけにこだわりすぎず、見えてる世界を広げ続け、新たな気付きを得、世に対して自分は何ができるのかを知るために、「利他的」という言葉に片足を置きながらコーチングを受けてくださいね、そうしないと我欲ばかりで思考停止に陥ってしまいますよ、というお願いです。
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